1000以上もの改良が加わったSnow Leopard
続いてシラー氏は「新しいパソコンには新しいOSが必要」と語り、次期Mac OS Xである「Snow Leopard」に話題を移した。壇上にはシラー氏に代わり、Mac OS X担当の上級副社長であるバートランド・サーレット氏が登場。
Snow Leopardは、現在のOS「Leopard」をベースに進化させたもので、1000以上の改良があると語る。そのうち(1)Refinements(さらなる最適化)、(2)Technologies(新技術の搭載)、(3)Exchange(マイクロソフトExchangeサーバー対応)──の3点に絞って紹介した。
「Refinements」の具体例としては、アイコンの描画やゴミ箱を空にする速度など、システムのさまざまな動作を見直して、システムの処理能力が最大70%高速化したと発表している。コードの見直しにより、システムと付属アプリ全体のファイルサイズは従来より6GBも小さくなったという。
続いてSnow Leopardに含まれるウェブブラウザー「Safari 4」を取り上げる。描画エンジン「Nitro Engine」の搭載により、さらに高速でスムーズな動作を実現して、Mac/Wnindowsを問わずどのOSにおいても最速のウェブブラウザーであると語った。
新たにマルチメディア再生/編集環境の「QuickTime 10」も発表。目当てのシーンをすばやく探せる「ビジュアルタイムライン」や、ビデオを手軽に共有できるiPhoneやYouTubeへの書き出し機能をデモした。
この連載の記事
-
第14回
iPhone
OS Xを加速する「GCD」「OpenCL」という新技術 -
第13回
iPhone
なぜMac OS Xの64bit移行はスムーズなのか? -
第12回
iPhone
ジョブズという「One More Thing」は必要なかった -
第11回
iPhone
iPhone 3.0、知っておきたい6つの「画期的」新機能 -
第10回
iPhone
林信行に聞く「Mac&iPhoneの未来予想図」 -
第9回
iPhone
まとめて読むiPhone 3G Sの魅力 WWDC 2009基調講演【後編】 -
第8回
iPhone
写真でわかる、iPhone OS 3.0新機能 WWDC 2009基調講演【中編】 -
第7回
iPhone
開発者が見る、ここがスゴいぞ新iPhone -
第6回
iPhone
iPhone for everybodyでiPhone 3G Sが安く買える -
第4回
iPhone
値下げで魅力UP MacBook Pro&Air新機種が登場 - この連載の一覧へ