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COMPUTEX TAIPEI 2009レポート 第18回

これは欲しい! COMPUTEXで見た日本未発表パソコン

2009年06月09日 20時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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一体型パソコン&ネットトップ

 ネットブックよりもある意味興味深かったのが、液晶一体型パソコンやネットトップの数々だ。ノートよりも構成コンポーネントの自由度が高く、工夫の余地が多い理由もあるだろう。

Acer「Aspire Z5600」

Acer「Aspire Z5600」。23インチのタッチパネルディスプレーを備えた一体型デスクトップ。銀色のボディーがなかなかカッコイイ

 Acerの「Aspire Z5600」は、COMPUTEXのベストチョイスにも選ばれた一体型デスクトップ。ディスプレーは23インチ/1920×1080ドットで、マルチタッチ対応のタッチパネルディスプレーとなっている。Windows 7のマルチタッチ機能にも対応予定だ。スペック的にはCore 2 DuoをCPUに搭載し、チップセット内蔵または独立GPUを備えるといった、日本の一体型デスクトップではオーソドックスな構成。テレビチューナーカードの内蔵も可能なようだ。銀色のボディーのデザインも良く、これまた日本での発売が期待される。

 Acerの一体型ではほかにも、eMachinesブランドの一体型ネットトップ「EZ1600」が目を惹いた。18.5インチのディスプレーと、CPUにAtom N270を備える。残念ながらタッチパネルではないようだ。

eMachinesブランドの一体型ネットトップ「EZ1600」

eMachinesブランドの一体型ネットトップ「EZ1600」

ネットトップ「Veriton N260G」

IONプラットフォームを採用する「AspireRevo」と同じデザインのネットトップ「Veriton N260G」を発見。こちらはAtom+インテルチップセットの製品

 一方、MSIの一体型デスクトップでは、日本未発表のIONプラットフォーム搭載一体型ネットトップ「Wind Top AE2201 Multi」が注目される。21.6インチ/1920×1080ドットのディスプレーはマルチタッチ対応のタッチパネル機能を備え、Windows 7にも対応予定。CPUはAtom 330で、チップセットにNVIDIA IONを搭載する。IONプラットフォームの高性能は、Atomの非力さを補ってあまりあるものだけに、このパソコンも期待できそうだ。

Wind Top AE2201 Multi

Windows 7でマルチタッチの実演を披露していた「Wind Top AE2201 Multi」

 Atom搭載のAE2201より高性能な、「Wind Top AE2010」という一体型デスクトップも出展されていた。こちらはAthlon 2650e(1.6GHz)をCPUに、チップセットにはグラフィックス性能に優れたAMD 780Gを搭載するなど、高性能を指向した製品。ディスプレーは20インチ(解像度不明)でタッチパネル機能を備えるが、マルチタッチには対応しないようだ。

Wind Top AE2010

Wind Top AE2010

洒落た外見のネットトップ「Wind Box DE200」

洒落た外見のネットトップ「Wind Box DE200」。Atom 230とインテルチップセットの構成だが、独立GPUのRadeon HD 4350を搭載する変わり種。性能的にはIONプラットフォームに匹敵しそうだ


そのほかの一体型&ネットトップ

話題のキーボード型ネットトップASUSTeK「EeeKeyboard PC EK1542」も出展。Atom N270ベースのネットトップの機能がキーボードの中に入ってる。キーボード右側には5インチ/800×600ドットのタッチパネルディスプレー。重さは約950g。日本での登場を期待したいが、キーボードの後ろに何本もケーブルがつながっているのは、あまり使いやすいとは思えないのだが……。

BenQ i17L

日本ではパソコンは販売していないが、台湾BenQはネットブックや一体型も手広く手がける。写真はAMDプラットフォームを採用する「BenQ i17L」

Shuttle「X Vision X30」

日本では完成品のパソコンは手がけていないShuttleも、COMPUTEXではネットトップを出展。写真はタッチパネル内蔵の10.2インチディスプレーを備えた一体型ネットトップ「X Vision X30」。サブマシンや店頭での対面接客用に使えそうだ

ZOTACはION搭載マザーボードを使ったネットトップを展示

これ自体は製品ではないようだが、ZOTAC社はION搭載マザーボードを使ったネットトップを自社ブースで展示していた。Atom 330と2GBメモリー搭載



ホームサーバー

 一部の先進的ユーザーには評価されているものの、あまり普及しているとは言えないホームサーバー。COMPUTEX会場では、少数ながら日本未発表のホームサーバー製品が散見された。多くがCPUにAtomを採用しているが、中にはVIAプラットフォーム採用というレア物もある。

ASUSTeK「EeeNAS PC D200」

ASUSTeKの「EeeNAS PC D200」。ブックシェルフ型ボディーの前面に、3.5インチのタッチスクリーンディスプレーを備える。内蔵HDDは3.5インチHDD×2で、最大3TBまで対応

Foxconnのホームサーバー「magiXcube 400」

マイクロソフトブースに展示されていた、Foxconnのホームサーバー「magiXcube 400」。Atom 230搭載で4台までHDDを内蔵できるWindows Home Server機

レノボのWindows Home Server機「IdeaCentre Q500」

同じく、レノボのAtomベースWindows Home Server機「IdeaCentre Q500」

VIAが自社CPUを採用したWindows Home Server機のベアボーンキット「ARTiGO A2000」を出展。こちらは日本でも手に入る。HDDは2台内蔵可能

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