Nehalem-EPが主力になるXeon 5000シリーズ
続いては、DPシステム向けのXeon 5000シリーズだ。まず2006年6月に、Core 2 Duoと同じものが「Xeon 51xx」(Woodcrest)として投入された。Core 2 Duoとの大きな違いは、当初から1333MHz FSBが利用可能だった点だろうか。ついでMCMを使ったクアッドコア製品が2006年11月に「Xeon 53xx」(Clovertown)として投入される。
2007年には、それぞれ45nmのCore 2 Duo/Core 2 Quadと同じものが、それぞれ「Xeon 52xx/Xeon 54xx」(Wolfdale-DP/Harpertown)として投入された。
最新は2009年3月に発表されたばかりの、「Xeon 55xx」(Nehalem-EP)シリーズである。Xeon 35xxシリーズ同様にNehalemベースのプロセッサーだが、大きな違いはQPI Linkが2チャンネル分とも有効であること(Xeon 35xxやCore i7はQPI Linkが1チャンネルのみ)。これによりデュアルプロセッサー構成が可能となっている。こちらはCore i7をリリーフ的に投入したXeon 35xxシリーズと異なり、まさしくXeon DP向けの構成なので、引続き発売されてゆくことになるだろう。
ただし、2010年の前半(5月位ではないかと思うが)には、32nmプロセスの「Westmere」ベースに製品ラインナップが入れ替わるはずだ。このWestmereでは、少なくとも6コアの製品があるらしいことが明らかにされており、今のXeon 74xxと同様に6コアと4コアの製品が混在するのではないかと思われる。製品型番は順当に考えればXeon 56xxになるが、このあたりは確かな事は言いにくい。
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