申し込みや電話機の設定などは
基本的には要らない
さて、改めてこの固定発携帯着の割安通話サービスの特徴をまとめておこう。
- 申し込み不要
- 新しい電話機も不要
- 基本料金は無料
- 24時間いつも同じ通話代
- 一部申し込みが必要なケースもあるが、代表的な事業者(NTTコミュニケーションズ、KDDIなど)は不要
- 電話する際、自動的に番号を付加する装置はあるが、無くても自分で番号を追加すればいいだけ
- 最低利用料金なども設定されていない
一方弱点としては、
- 公衆電話からは使えない
- PHSは適用外
である。また、ひかり電話などのIP電話を利用している場合も利用できない場合が多い(ただし、IP電話ではケータイ宛の通話料は最初から比較的安価である)。
何はともあれ複雑なことはなく、どの固定電話でもいいから「00XY」(識別番号と呼ばれる)をケータイ番号の前に付ければサービスが使えるという、実に気軽な仕組みなのだ。
付けて得する番号は「0033」だけじゃない!
さて、前段落で「00XY」と表記したのにはワケがある。CMで有名なのは「0033」だが、これはNTTコミュニケーションズの回線を使用する番号。これ以外にも安くなる番号は複数存在するのだ。
たとえばKDDIの「0077」、ソフトバンクテレコムは「0088」。さらにNTTの地域会社も同種のサービスを提供しており、NTT東日本なら「0036」、NTT西日本なら「0039」である
この回線を切り替えるための「00XY」は自分の好きなものが選べる。NTT東日本の固定電話を使っている人がNTTコミュニケーションズの「0033」やソフトバンクテレコムの「0088」を付けてもまったく問題ない(NTT東日本の地域でNTT西日本、またその反対は不可)。もちろん申込手続きも必要無い。
ただし通話料は各社、また通話先によって異なる。どうせ使うのなら最も安い使い方をしたい。というわけで表にまとめてみた。
固定発携帯着の各社の通話料(1分あたりの料金)
事業者 | 識別番号 | →NTTドコモ | →au | →ソフトバンク | →イー・モバイル |
---|---|---|---|---|---|
NTT東日本 | 0036 | 16.8円 | 18.375円 | 16.8円 | |
NTT西日本 | 0039 | 17.85円 | 18.9円 | 21円 | 17.85円 |
NTTコミュニケーションズ | 0033 | 17.325円 | |||
KDDI | 0077 | 17.325円 | |||
ソフトバンクテレコム | 0088 | 18.9円 | |||
何も付けなかった場合 (平日夜間) |
約28.64円 | 約37.06円 | 31.5円 |
ドコモへはNTT東日本の「0036」が16.8円/分で最安。au、ソフトバンクへはNTTコミュニケーションズの「0033」かKDDI「0077」が17.325円/分で並ぶ。
この連載の記事
-
第10回
スマホ
チリも積もれば山…… ケータイの小さな節約術を集めた -
第9回
スマホ
とにかく多数の人と通話するのなら、昔のプラン! -
第8回
スマホ
会費無料! ただ入るだけでお得なドコモプレミアクラブ -
第7回
スマホ
仕事で使った通話料はキッチリ会社に請求! -
第6回
スマホ
彼女ができたら・別れたら、ケータイはこうすべし -
第4回
スマホ
母さん、ケータイはそんなに高くないです! -
第3回
スマホ
ケータイの補償サービスに月数百円払う意味はある? -
第2回
スマホ
家族同士なら980円で通話無料 さらなる節約術は? -
第1回
スマホ
ドコモユーザーは月途中の料金プラン変更がお得 -
スマホ
女子校生の上を行く! 携帯電話節約術 <目次> - この連載の一覧へ