Moorestown搭載MIDが多数出展
説明会場では、既存のAtom ZシリーズやMoorestownを採用したMIDがいくつか出展されていた。インテルは、MIDにはWindows系OSよりも、低スペックマシンでも軽快に動くLinux系の「Moblin 2.0」を強くアピールしている。ただし、ベンダーによってはWindows XPを搭載したMIDを出展しているところも少なくなかった。
またインテルが開発した、Moorestown搭載MIDのリファレンスデザイン、コード名「Brentwood Bay」も展示されていた。ディスプレーサイズや3.97インチ/800×480ドットで、WiFiやGPS、3G通信機能を内蔵する。冒頭に掲載したElektrobit社のMID試作機も、このBrentwood Bayを元に開発されたものと思われる。
Moorestown搭載MIDは、2009年後半から市場に投入される予定である。今回Moorestown搭載MIDを発表したメーカーは、日本でビジネスを展開している企業がないが、日本市場での投入も待ち望まれる。
早くも2011年の「Medfield」の話題が
説明会では、Moorestownの次の世代のプラットフォームについても簡単に言及された。コード名は「Medfield」で、製造プロセスは32nm世代になる。パソコン用CPUが2010年には32nmプロセスに移行するのに比べると、1年ほど遅くなるようだ。
Medfieldの詳細については公表されていないが、大きな特徴はMoorestownが2チップ構成なのに対して、MedfieldではCPUからチップセットまでの機能を、すべて1チップに収めたシステムオンチップになるという。
説明会で披露されたスライドでは、Moorestownプラットフォームのマザーボードがクレジットカードサイズなのに対して、Medfieldでは半分程度のサイズまで小型化される。ここまで小さくなれば、スマートフォンだけでなく携帯電話機への採用も視野に入ってくるだろう。
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