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「さあ、年末商戦へ最速ダッシュ!」 (8/9)

2007年09月20日 00時00分更新

文●EC応援隊編集部

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行き詰まったときの「人材」と「人員」のまわし方とは?

朝日奈 小さなショップの場合、伸び悩んでいるときは、「人材」ではなく、「人員」を確保することを考えた方がいい。なぜならば、今が大事だから。”3日づけ”で教えられる人員を入れられることが大切で、それが店長さんの力だと思います。

 人材がほしい気持ちはわかるのですが、人材とは、人員から出発して育ってくれた結果と考えるべきです。

編集部 人員とは頭数、人材は育成されたスタッフということですね。

 人材不足は大きな問題。実をいうと、横のショップから優秀なスタッフをこっそり引き抜くこともある。「店長で来ない?」って。人員を揃えるのは大事で、その中からセンスのいい人は頭角を現して、人材に育っていくことがあります。

 重要なのは、人材と人員をそれぞれどこに配置するか間違えないこと。ネットショップは悪い噂がすぐに立ちやすいんです。影響の大きなところでミスをさせると大変だから、そこには人材を置く。たとえば、商品撮影やバナーづくりといった、人手があれば何とかこなせるところには人員を置く。フロント業務は人材で固める。そのほうが現実的。

矢満田 人員ですむ部分はアウトソーシングで対処する手もあるのでは?

朝日奈 伸び悩んでいる状態だと、アウトソーシングはなかなか難しいでしょう。それから、やたら”人材”に期待しないほうがいいですよ。悩んでいるときに育てようと思って育った人材は見たことがない。

横山 慎一郎さん(株式会社アイティーブースト)
横山 慎一郎さん(株式会社アイティーブースト)

横山 人員の確保に関していうと、いろんな手法があると思います。派遣会社に頼むという方法もあるし。ショップがどれだけのことをまかせたいと思っているか、そこには人員か人材のどちらが必要かを切り分けておく。紙に書いたり、ショップに関係のない人に相談するのもいいでしょう。

 自分ひとりで実行するのは難しい場合、たとえば全国イーコマース協議会(※5)では全国の伸び悩んでいるショップ、売れているショップ、新米、ベテランが混在する場があって、メーリングリストという同じ土俵でつながっています。そこで、悩みをぽんと投げると、同じ悩みをもっているショップや、そこをクリアした店長がアドバイスをくれることがあります。そういった場も活用してみてはどうでしょう。

朝日奈 勉強することってたいしたお金はかかりません。伸び悩みの時期こそオーナーや店長が率先して動いて、勉強に時間とお金を投資しないと。コラムの第28回にも書きましたが、「伸び悩みの時期は勉強する!」ことです。

編集部 そういった面の努力は欠けていると思いますか?

朝日奈 広報関係でいえば、これだけいろいろな本やネットの情報があふれているのに、知識が不足している方が多いですね。ほかのお店の商品のことはいろいろ言えるのに、自社商品を理解していなかったり。

 行き詰まったり悩んでいるときはさっと人員を集めて、勉強して、そのための費用は惜しまない。1万円の勉強代をかけたら3倍取り返すくらいの意気込みで3カ月間集中して勉強すれば、明るくなってきますよ。悩んでいるときは、現実を直視して、理想に振り回されないほうがいい!

矢満田 ただ「売れていない」とぼやいても何も始まらないですよね。たとえば、ツールの使い方をとってみても、アクセス解析を利用しているショップは多いのですが、解析結果のどの部分に問題があるのか明確にしていないところがほとんど。もやもやが残るだけなんですよね。


※5 全国イーコマース協議会……ネットショップを中心としたインターネット事業者の交流と技術向上を目的として設立されたNPO法人。会員数は900を超える(2007年9月時点)。

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