荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第104回

久しぶりの猫スポットを訪ねて

2年半前の猫との再会は？

　これ以上無理に撮ると子猫たちが怖がって逃げ込みそうだったのでそっとしておくことに。後ずさりして藪から離れたら、母親っぽい猫を発見。藪にいた子猫となんとなく模様が似てる。

藪の中で暮らしてる（とわたしが思い込んでるだけなのだが）わりにはけっこうきれいな親猫。鼻もピンクなり（2009年5月 パナソニック LUMIX GH1）

　大人の猫は「もしかしたら何か食べ物でもくれるかな、だったらもうちょっと様子を見てもいいかな」って顔をしてる。

　そんな猫の筆頭がコイツ。

参道のあたりをいったりきたり鳴いたり……明らかに「食べ物を持ってたら出せ」といってる……けど手ぶらだったのだ。すまん（2009年5月 パナソニック LUMIX GH1）

　怖い顔をしてるけれども、怒ってにらんでるわけじゃなくて、たぶん、これが地顔。その証拠に、こっちがしゃがんで撮ってると、鳴きながら近づいてきたのである。餌はないよ、って顔をしたらぷいっとあっちへ行っちゃったけどね。まあそんなもんだ。

　結局のところ、今回出会ったのは大人猫3匹と子猫3匹。

　さて、2年半前の3匹の猫なんだが（関連記事「第63回 夏休みは猫を求めて小旅行」）、帰宅して写真を見比べてみると……1匹もかぶってない。全部違う猫だ。

　ああ、あのときの猫はどうなったんだろう。ちょっと気になってたりするのである。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』（MdN）、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。

＊次回は 6月11日掲載予定