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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第104回

久しぶりの猫スポットを訪ねて

2009年06月04日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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目があったとたん、遠ざかろうとしたけど、声をかけたら立ち止まって振り向いてくれた。よいヤツである(2009年5月 パナソニック LUMIX GH1)

 先日、ちょっと写真を撮りに川越まで行ってきたのである。小江戸・川越。古い街並みが残っているフォトジェニックな街なのだ。新宿から1時間もあれば行けるので、ちょいと作例撮りに。

 で、あれこれと撮影してて、ふと「そういえば、以前川越に来たとき、猫がたくさんいた神社があったな」と思い出したのである。

2年半前、川越の神社で見つけた人なつっこい猫。近寄っても気にせず毛づくろい(2006年1月 ニコン D200)

 駅からはちょっと遠かったけど、あのとき(2年半前)の猫がどうなったか気になった。猫がいるかも、となれば足を伸ばしたくなるではないか。てなわけでiPhoneの地図とにらめっこしながら、なんとか目的の神社に到達。

 そしたら、いきなり猫がお出迎え(冒頭の写真)。おもわずGH1を取り出してディスプレーを上に向け、ローアングルでしゃがんで撮影。やはり猫を撮るには便利なカメラである。

 その古い神社の参道には、ちょっとした雑木林というか藪があり、どうもその中に隠れて生息してるらしい。目の前をいったりきたりしてる猫も、ヤバそうなら藪の中に逃げ込んでやれ、ってオーラが出てる。

 気になったので藪の方を見ると……木々に隠れて子猫が3匹っ。小さくてめちゃ可愛い。

3匹がきれいに縦に並んでていいタイミングだったのだけど、ピントが手前の枝にあってしまったっ。くそっ(2009年5月 パナソニック LUMIX GH1)

3匹がきれいに縦に並んでていいタイミングだったのだけど、ピントが手前の枝にあってしまったっ。くそっ(2009年5月 パナソニック LUMIX GH1)

 脅かさないようにそっと近づいて、カメラを低く構えて望遠で撮ると……ピントが合ってないっ。ああ。

 何しろ藪の中に隠れてて、カメラと子猫の間にはいろんな枝やら笹やらが茂ってて、どうしても手前にある枝や笹にピントが合いやすいのだ。そんなときは慌てず騒がず、まずはマルチAFなんて使わずスポットAFにして一点に集中。

 微妙にカメラの位置を動かして、猫が草葉にできるだけ隠れないアングルを見つけ、しっかり狙って撮るべし。

 撮ったら拡大再生してピントが来てるかチェックっ。しかも昼間でも藪は暗いので、ぶれてないかもチェックっ。

ちょっと被写体ぶれしちゃったけど、一番後ろにいる警戒モードの子猫と目が合いました。手前の2匹はのんびりしたもんです(2009年5月 パナソニック LUMIX GH1)

 なんとか成功。手前の猫が枝に隠れちゃったけど、不安げにこっちを眺めてる子猫をゲットできたのである。

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