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多芸多才を誇る強い味方 ビジネス複合機 第1回

エプソン「オフィリオ LP-A500」

デスクトップで使える小型カラー複合機

2009年06月22日 09時00分更新

文● TECH.ascii.jp編集部

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プリンタ機能

 プリンタ機能にはLP-A500、LP-A500Fとも違いはない。カラー/モノクロでの印刷に対応する。プリントサイズはA4、B5、A5、ハガキ、封筒と不定形(90mm×110mm~220mm×355.6mm)で、用紙の種類は普通紙、上質紙、OHPなど一般的な用紙への印刷が可能だ。給紙トレイは標準では1つで、200枚の給紙容量を持つ。500枚までの給紙能力を持つオプションの増設用カセットユニット(税別4万円)を装着すれば、最大700枚を給紙できる。さらにこのクラスとしては珍しい両面印刷に対応しており、印刷コスト削減にも貢献する。

 連続プリント速度は、モノクロで25枚/分、カラーで5枚/分と、このクラスのプリンタとしては標準的な速度といえよう。また、印刷時に最初に送られるイエロー(Y)のデータを受信した段階で印刷を開始する「フライングスタート印刷機能」を採用することで、印刷時間を短縮している。

 印刷品質に関しては、トナー散りを抑さえて、くっきり鮮やかな印字を実現する「ラップ転写方式」を採用。さらに、細線の再現性が高いEAトナーの採用で、シャープで繊細な画像印刷とトナーの高い定着性を実現した。

 ページ記述言語はエプソンが開発したESP/PageS Printing Systemを採用している。対応OSは、Windows 98/Me/2000/XP/Vista/Server 2003/Sever 2008、Mac OS 9.1.x/9.2.x/X 10.2.8以降となっているが、アヴァシス(http://avasys.jp/。旧エプソンコーワ)が公開しているドライバを利用することで、Linuxからも出力できる。なお、内蔵メモリは128MBだが、最大576MBまで増設可能だ。

 内蔵フォントやほかのプリンタのエミュレーション機能は持っていないが、WindowsやMac OS Xを使うのであれば困ることはないだろう。OS上で利用できるTrueTypeフォントとして、正楷書体M、行書体M、教科書体M、丸ゴシック体M、太角ゴシック体B、太明朝体B、太丸ゴシック体B、太行書体B、OCR-B、EAN-128の10書体が標準添付している(OCR-BはMac OSには対応していない)。


多彩なプリント機能

 プリンタドライバによる多彩な機能も、LP-A500シリーズの特徴だ。まず、うれしいのが「EPSON Web-To-Page」機能だ(図1)。これは、Webページを用紙幅に収まるように自動的に縮小して印刷するもの。Webページを用紙サイズにきちんと納めて印刷するのはなかなか難しい。この機能を使えば、プレビューをいちいちチェックして調整する手間やミスプリントを大幅に減らせるだろう。

Webページの印刷を用紙幅に納めるEPSON Web-To-Page機能

図1 Webページの印刷を用紙幅に納めるEPSON Web-To-Page機能

 また、出力イメージを縮小して1ページに複数のページを印刷する「割付印刷」や、印刷物を綴じて製本できるようにする「製本印刷」もサポートしている。割付印刷では、2ページぶんを1枚または、4ページぶんを1枚に割り付けられる(図2)。一方、製本印刷では中綴じと平綴じに対応する。

1ページに複数のページを印刷する割付印刷

図2 1ページに複数のページを印刷する割付印刷

 このほか、用紙サイズを指定するだけで縮小/拡大できる「フィットページ印刷」、ユーザー名や日付などを用紙の上部や下部に挿入する「ヘッダー/フッター機能」、「マル秘」、「重要」といったマークを文書に重ねて印刷する「スタンプマーク機能」もある。スタンプマークはオリジナルのものを作成できるので、さまざまな用途に応用できるだろう。

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