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新型インフルのパンデミックに備えよ! 第3回

注目を集めるリモートアクセスシステムを紹介

インフルエンザも怖くない!在宅勤務環境はこう作れ

2009年06月01日 09時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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手軽なリモートアクセスを実現する
IIJダイレクトアクセス

 手早くリモートアクセス環境を整えるという意味では、Desktop VPNのようなASP型のリモートデスクトップサービスは便利だ。しかし、オフィス内のPCと社外で利用するPCのそれぞれに専用のソフトウェアをインストールする必要がある。小規模な環境であればまだよいが、数十台、数百台規模になると、運用管理の負荷があまりにも大きい。またオフィス側のPCの電源を常時投入しておく必要があるのも気になる。台数が増えれば電気代にかかるコストも膨らむためだ。

 そのためリモートアクセスを利用するユーザーが多いのであれば、外部で使うPCから直接社内LAN上のサーバに接続する形態を検討したい。これを実現する製品やサービスも数多いが、セキュリティの高さを考えるであれば、IIJが提供しているのが「IIJダイレクトアクセス」だろう。

インターネットを経由せずにリモートアクセスする「IIJダイレクトアクセス」

 大きな特徴は、通信経路としてインターネットを使わず、IIJ独自のバックボーンネットワークを経由して社内LANにアクセスするということ。インターネットにはどうしても盗聴や改ざんの危険性がつきまとうが、IIJダイレクトアクセスは通信内容がインターネットを経由しないため、より安全性は高いといえる。

IIJモバイルで提供されるデータカードなどが利用できる

 ユーザーはIIJモバイルで提供されるデータカード、あるいは自身で用意したウィルコム回線を使って、指定されたアクセスポイントにダイヤルアップ接続を行なう。これで自動的にIIJのネットワークを経由して社内LANに接続されるという仕組みだ。

 特徴は通常のデータカードを利用したダイヤルアップ接続と同じ要領でリモートアクセスが可能な点だ。専用のクライアントソフトなどは不要なため、ITスキルが低いユーザーでも問題なく利用できるのがポイントだろう。

(次ページ、Webブラウザでリモートアクセスを可能にするSSL-VPN)


 

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