さて今回の本番はここから。
問題は親と子で契約しているキャリアが違う場合だ。親はケータイの端末代を気にするが、子はデザインやら機能やらを気にして、結局購入する端末のケータイ会社が違う、そんなケースはありがちだろう。定額範囲外ではケータイからケータイへの通話料は、固定電話からケータイへの通話料より高いのだろうか。
電話をかけるキャリアごとに通話料が違う
固定電話からケータイへ通話する場合の通話料は、携帯電話事業者が料金を決めており、各社のサイトに詳しく掲載されている(NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク)。
時間帯、地域によって細かく違いがあるが、今回は「平日の夜間」の通話という条件なので、
固定電話→NTTドコモ= 10.5円/22秒
固定電話→au、ソフトバンク= 10.5円/17秒
とし、さらに計算しやすいよう1分あたりに直して(厳密には正確ではなくなるが)、それぞれ28.64円/分、37.06円/分で計算した。
また、普段はあまり意識したことがないかもしれないが、固定電話にも基本料金がかかっている。住宅用/1級局/ダイヤル回線という条件では月1522.5円である。
なお、ドコモの料金についてはバリュープランで、かつ通話時間に合わせて、タイプSやタイプSSなど、もっとも最安になるプランを的確に選ぶことを前提にした。auについてはシンプルプランの場合、ドコモのバリュープランと比較的似ているため、グラフ上では省略している。
結論その2
固定電話の基本料金を含めるとケータイの方が確実に割安
というわけで、固定電話とケータイで、基本料金と通話料を合計した費用をグラフ化したのが次の図だ。
なーんと、ほぼすべての通話時間でケータイの方が安いのだ! 何と言ってもケータイの基本使用料の安さが大きく影響している。さらにドコモとauの場合は無料通話分があるため差が広がる。
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