最大180日先までの
入金・出金の予測データを見る
さらに、これら便利な機能に加え「ツカエル経理」独自の機能として収支予定表の作成がある。これは現在の預金残高や現金出納帳のデータに、売掛・買掛といった未来の入金・出金の予測データを加え、「いつまでにいくら入る」、「いつまでにいくら支払う」といったお金の動きをつかみ、毎月の保有資金残高の予測が最長180日先までできるものだ。
「中小企業経営者にとっていちばん必要な数字は、会計ソフトで出てくる貸借対象表や損益計算書ではありません。『再来月にはいくら入るのか?』『今後どれくらいの受注が来れば年を越せるのか?』といった情報分析や計画立案、つまり資金繰りに必要な数字です。これを自動的に作成できるのはこのソフトしかありません」(中尾氏)
従来このような資料はExcelなどを使って自分で作るしかなかっため、資金繰りに関しては経営者の経験や勘に頼った、ある意味場当たり的なものになる傾向が強かったという。
収支予定表には、折れ線グラフやカレンダーなど、経営者がお金の流れを視覚的・直感的に理解できる形式で表示する工夫もされている。「既に確定した数字である過去損益計算重視一辺倒ではなく、未来の収支計算を楽にできるようにしたい、というのが開発のきっかけです」(中尾氏)
このように「ツカエル経理」は企業の経理部や税理士など財務の専門知識を持った人が利用する会計ソフトではなく、中小企業の主に経営者が、直感的に利用できる新しいジャンルの製品だ。「経理」という言葉には思った以上に深い意味が込められていたのだ。
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