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週刊 PC&周辺機器レビュー 第8回

国産ネットブック対決!LOOX M vs dynabook UX

2009年05月29日 17時00分更新

文● 池田圭一

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 2009年4月21日、富士通(株)から同社初のネットブックとなる「FMV-BIBLO LOOX M/D10」が発表された(関連記事)。昨年から海外ではネットブックを販売していた富士通だが、国内市場では仕様を一新して展開することになった。

 またその前日には、(株)東芝から「dynabook UX」が発表されている(関連記事2)。こちらも昨年秋に投入した「NB100」とは、姿かたちの異なる2代目である。

FMV-BIBLO LOOX M

FMV-BIBLO LOOX M/D10 ミルクホワイト。ほかにルビーレッドモデルがある

dynabook UX

dynabook UX サテンブラウン。ほかにスノーホワイトモデルがある

 どちらも、メーカーのメインブランドである「FMV-BIBLO」と「dynabook」の名を冠しているのが特徴だ。自社の小型ノートとの競合もあり、市場の成長を様子見していたメーカーが、本気で取り組んできたのがこれらの製品だろう。ほぼ同時に登場した国産ネットブック2製品は、どちらがどう優れているのだろう? 両者を比較検証してみた。


まずはスペックから比較

 LOOX M/D10も、dynabook UX(評価機はUX/23JBR)も、現在主流のネットブックとしては標準的なスペックとなっている。ネットブックである以上、主要スペックは似通ってくるものだが、売れ筋を狙っているのは間違いないだろう。

LOOX M/D10とUX/23JBRの主な仕様
LOOX M/D10 dynabook UX/23JBR
CPU Atom N270(1.60GHz) Atom N280(1.66GHz)
メモリー 1GB(最大2GB) 1GB(最大1GB)
グラフィックス Intel 945GSE Expressチップセット内蔵
ディスプレー 10.1型 1024×576ドット 10.1型 1024×600ドット
HDD 160GB
ネットワーク 100BASE-TX、IEEE 802.11b/g、Bluetooth 2.1 100BASE-TX、IEEE 802.11b/g
カードスロット SD/SDHCメモリーカード、メモリースティック SD/SDHCメモリーカード、MMC
サイズ 幅258×奥行き189×高さ29~34mm 幅263×奥行き193×高さ25.4~32.4mm
質量 約1.2kg 約1.13kg
バッテリー駆動時間 約2.6時間 約4時間
OS Windows XP Home Edition SP3
予想実売価格 6万円前後 6万円前後

 似通ってはいるものの、いくつかの違いがある。機能の有無という点では、LOOX Mに搭載されたBluetooth、dynabook UXの1024×600ドット表示が目を引く。一方で、CPUクロックの0.6GHzがどれだけ違うかと言えば、体感できるほどの差異はないだろう。またメモリーの最大容量に関してだが、チップセットはどちらもIntel 945GSE Expressであり、メモリーモジュールさえ用意できれば、dynabook UXでも最大2GBを認識すると思われる。サイズ(フットプリント)や重さもほぼ同じで、携帯性で大きな違いはない。

フットプリントを比較。dynabook UX(右)がわずかに大きいが、どちらもA4変形判の週刊アスキーとほぼ同じ

若干dynabook UXの方が薄い

本体の厚さも大差ないが、若干dynabook UX(左)の方が薄い

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