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アクセス解析で分かるメールマガジンの「効果」!?

2008年08月20日 09時00分更新

文●竹内 亮介/株式会社環 取締役 アクセス解析 シニアコンサルタント

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 こんにちは。竹内亮介です。
今回は、「解析データを使って、売上げに繋げて儲ける」ための第3弾として、ECショップにとって必要不可欠なツールになりつつあるメールマガジンをテーマに取り上げます。

 おそらく、このコラムを読んでいるネットショップのオーナーの多くが、ユーザーを囲い込むためにメールマガジンを日々発行しているのではないかと思います。

成功するネットショップのメルマガは「一過性」ではない

 ただ、実際にネットショップをアクセス解析で見ていると、一般的にネットショップでメルマガを発行した場合、一時的にアクセス数が上がる事はどのネットショップを見ても共通です。

 逆に、メルマガを発行してもアクセス数が上がらない場合・・・、その際は、メルマガを見た読者が全く関心を示していないことになりますので、内容などを見直していく必要があるでしょう。

 ただ、アクセス数が一時的に上昇したとしても、その後元に戻ってしまっては、効果は半減です。実際に成功しているネットショップの場合、メルマガ配信後、ネットショップに興味を持って定期的に訪れるユーザーが増えるのが本当に成功しているといえます。

 実際に下記のデータを見てみましょう。

 赤い線の日にメルマガを発行しているのですが、その後のアクセスが配信前と比較して継続して伸びています。
この例は、メルマガが本当に上手くいっている稀有な例ですが、実際に成功しているネットショップを見ると、メルマガ配信によって少しずつ日々のアクセスが増えているショップが多く見られます。

 すでにこの記事を読んでいるショップオーナーの中には、メルマガにパラメータを振って、クリック数をカウントしているオーナーもいるのではないかと思います。

 ただ、もう1点。メルマガのクリックだけでなく「その後の日毎のアクセス(日別アクセス数)が上昇に転じているか」をあわせて見てみましょう。

 増えているのであれば、メルマガによって関心のあるユーザーが定期的に訪問するようになっているので、いずれ売上げに繋がってくる可能性があります。

【アクセス解析 用語解説】

パラメータ
「広告」や「メルマガ」などのリンク先URLに「?****」(*は任意の英数字)を付けることで、アクセス解析ツールの「ページ一覧」に、URLにパラメータが付加され表記されます。
「広告」や「メルマガ」からのアクセスを限定でき、それ以外からのリンクと区別をすることで、「実際に何人のユーザーがクリックしてくれたか」をより正確に把握することが出来ます。
<パラメータ表記例> http://www.sample.com/?mail

著者プロフィール

名前 竹内 亮介
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社環
サイト http://www.kan-net.com/

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