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食品業界のブランド化について

2007年05月30日 09時00分更新

田嶋 節和/株式会社サーフボード 代表取締役 Webマスタースクール 校長

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 最近テレビCMに「続きはウェブで」とか「○○で検索」というものが多くなっています。テレビとウェブを組み合わせた広告ですね。また、地下鉄のポスターやコンビニに置いてあるフリーペーパーにも詳しくは「○○で検索」といった手法の広告が多用されています。ウェブや携帯とテレビや雑誌媒体などの組み合わせた広告を、クロスメディアと呼んでいます。

 この、テレビCMで最近よく見かける「続きはウェブで」というウェブ連動テレビ広告の効果ですが、実際にサイトに訪問したことのある人はアンケート対象者の46%だったそうです。さらにそこから購入まで至った人は18%だったそうです。(男女差はないそうです)。ちなみにCMのジャンルは「金融」、「食品」、「パソコン」の順で反応が高いようです。
調査対象:スコープNET会員(20~59歳男女)

 今回のテーマ「食品業界のブランド化」ですが、現在のマーケットは2極分化が進んでいることを考えなければなりません。つい最近までは、金持ち層7%、中流層85%、その他8%程度だったものが今は金持ち層25%、中流層35%、その他40%ぐらいです。今後中流層の35%はさらに減っていくでしょう。

 自社の商品は、金持ち、中流、その他のどの層をターゲットにしているかを明確にすることが大事です。これから金持ち層をターゲットにするためにブランド化を進めるのか、価格勝負で低価格商品を多数品揃えするのかの、経営方針を明確にする必要があります。

お茶屋さんに学ぶ、時流をよんだ商品戦略

 日本茶を販売している、小売店、卸店の廃業倒産がここ数年顕在化しています。飲料メーカーによるペットボトル茶の攻勢、洋風化によるコーヒー飲料へのシフトなどで、お茶の葉を急須に入れて飲む習慣が薄れています。

 しかし、そんな厳しい環境のお茶を販売している店でも、繁盛している店があります。それらは、抹茶入りや黒ゴマ入り和洋菓子を取り揃えて、販売しているところです。

 特に、今流行の抹茶や黒ゴマの入ったスイーツの商品開発と販売に力を注いでいます。勝ち組は時流を読んで、今までの商品だけにとらわれず、商品開発を積極的に行っています。積極的な商品開発こそ、ブランド化のための一番大切な経営戦略です。

ブランド化には、手作り感覚の演出

 食べ物は、スーパーやコンビニへ行けばほとんどのものが手に入る時代です。しかし、そこに並べられている商品と、今時のデパ地下の食品コーナーに並べられている、数倍は高い商品との差はいったい何でしょうか?

 ズバリ、それは「手作り感覚」の演出であると思います。

 ブランド化とは、いかに手作り感覚を消費者にアピールできるかを問い詰めた結果です。

食品業界は、○年熟成のビンテージが今後のポイント

 高級ワイン、高級ウイスキーから日本酒や焼酎などのアルコール飲料から味噌、しょうゆなどの発酵食品は「○年熟成」といった、ビンテージものが商品開発のポイントです。

 また、加工食品の場合でも、これらビンテージの食材を使っていることを強調することで、消費者に高級感をアピールできます。

「割れ煎餅」などのアウトレット商品で客寄せ

 ネットショップの場合、新規顧客獲得のために2000円前後のお試し商品を用意しているところがありますが、以外にも「割れ煎餅」などの規格外商品を用意し、お得感と数量限定の枯渇感を演出することで、新規のお客様をより多く獲得できます。勝ち組のネットショップは、早くからアウトレット商品(価格はそれほど安くない)を揃えています。

食への安全と衛生管理に関する情報公開は徹底的に

 ネットショップで大切なことは、正確で詳細な情報を公開し、常に最新に保つことです。特に食品に関して、消費者はますます敏感になっています。最近では、ブログで日々の製造工程の様子を紹介しているところも増えています。

 さて、皆さんのネットショップのターゲットは金持ち層なのか、中流層なのか、はたまたそれ以下の層なのか今一度検証してください。

著者プロフィール

名前 田嶋 節和 tajima[アットマーク]surfboard.co.jp
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社サーフボード
サイト http://www.surfboard.jp/

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