実店舗もネットショップも、スタートは場所の確保から。出店場所は、大きく2つに分けられます。
1) 大手のショッピングモールに出店
2) 独自ドメイン取得。自社サイトを構築し、
オリジナルショップを開店
どちらで出店するか、迷いますね。
下の表で、それぞれの強み、メリットを比較してみましょう。
■ショッピングモール出店時のポイント
大小さまざまあるモールの、どこに出店するかの選択になります。代表的なモールは、「楽天市場」と「Yahoo!ショッピング」の2つです。モールによっては、「個人事業主は出店不可」「販売禁止をしている商品は○○○○○」など、多種多様な制約がありますので、出店前にしっかり確認しましょう。
■オリジナルショップ開店時のポイント
自社でネットショップを立ち上げる場合は、Webサイトを構築するサーバ選びからスタート。大きく分けると、自社でサーバを構築するのか、レンタルサーバを借りるかの選択になります。レンタルの場合、快適なショップ運営に必要な機能や容量を考え、自社サイトに適したサービスを選びましょう。
ショッピングモールへの出店を検討する
ショッピングモール出店のメリットは、何といってもモールの「集客力」を自店に生かせること。モールには、共同購入やオークション、福袋、タイムセール、ミニバナー広告、ポイントシステムなどの各種プロモーションメニューが用意されています。
また、受注処理や顧客管理などの運営システムが完備されているため、これからネットショップを始める方には魅力的といえるでしょう。「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などが代表的です。
◆楽天市場 http://www.rakuten.co.jp/
契約期間 | 1年 |
基本出店料 | スタンダードプランの場合 基本料50,000円 + 売上マージン2~4% |
◆Yahoo!ショッピング http://shopping.yahoo.co.jp/
契約期間 | 6ヶ月 |
基本出店料 | スタンダードシルバーの場合 基本料39,000円 + 売上マージン1.8~2.8% |
■モールの特徴に合わせて出店を
ショッピングモールにおける購買の流れは、「商品の選択」→「ショップの選択」となる場合がほとんどです。そのため、商品の品ぞろえと価格の安さが、売上に大きく影響します。
また、「共同購入」「オークション」への出品も、お客様への露出度を高めるためには欠かせません。このようなモールの企画に参加することで、集客力が一気にアップします。参加する場合は、お客様が一度に集まることを想定し、自店にあった企画を選びましょう。
◆日本を代表するモール「楽天市場」
購買を目的としたお客様の集客力が、もっとも高いモールといえます。お客様は、女性客が多く、楽天ポイントを利用するリピーターが多いのも特徴です。モール主催者が行う、各種プロモーションへの参加、リピーター確保のためのメールマガジン発行などにより、お客様からのレスポンスが高まります。
◆検索エンジンとの連携が魅力「Yahoo!ショッピング」
ポータルサイトとしての集客では、群を抜いています。男性客が多くサイトの滞在時間が長いことからコンテンツをよく検討して購入する傾向があります。また、検索商材(値段、利益率、検索率が高い商材)であるブランド品、時計、化粧品、デジタル家電商品などでは、特に売上を期待できるでしょう。集客には、モール主催の季節的なキャンペーンに参加することで、売上増大が期待できます。
多店舗展開をするにあたって
さらなる売上アップを目指し、多店舗展開するネットショップが増えてきました。
複数のモールに出店、ある客層に特化するなどして、ネットショップの支店を作るのです。出店の基本パターンは2つ。「自社サイトからモール出店」「モール出店から自社サイト構築」という流れが一般的です。
1) 品数は少ないが、商品にこだわりがありブランド化を目指している場合 自社サイト構築 → モール出店 2) 小売業として商品を仕入れて販売しているため、商品数が豊富な場合 モール出店 → 自社サイト構築 |
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■ 自社で商品を開発製造。店のブランドが確立されている場合
■ 店の商品が、消費者に広く認知されている場合
⇒ はじめに、自社サイトをオープンしたほうがいいでしょう。
自社の商品に対するこだわりや独自性を、ネットショップでも強くアピールできます。
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■ 自社で商品を開発製造。さらに、他からも商品を仕入れ、品ぞろえを豊富にしている場合
■ 小売専業として、商品を仕入れ販売している場合
⇒ 先に、モール出店を行ったほうがいいでしょう。
お客様がまず商品を選択し、各ショップのサイトへ移動するのがモールのパターン。
モール内の他店と差別化するため、同一カテゴリの商品を安価なものから高額なもの
まで豊富にそろえます。
品数が多いほど、お客様が目にする機会も増えるため、集客効果も期待できます。
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●参考事例
◆ 多店舗展開で成功している「米五のみそ」
ネットショップの多店舗展開に、みそ業界で先駆的に取り組んでいます。
◆自社サイト
http://www.misoya.com/
消費者向けBtoC
一般消費者向け
レシピなどコンテンツが充実
◆業務向け自社サイト
http://www.komego.com/
業者向けBtoB
料亭、旅館、ホテル向け
大口注文が可能
◆楽天店
http://www.rakuten.ne.jp/gold/misoya/
消費者向けBtoC
新米主婦向け
キャラクター画像を豊富に使用
親しみやすさを表現
◆Yahoo!ショッピング
http://store.yahoo.co.jp/misoya/
消費者向けBtoC
高級志向者向け
ターゲット層に合わせ、高級感を漂わせている
著者プロフィール

名前 | 田嶋 節和 | tajima[アットマーク]surfboard.co.jp |
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会社 | 株式会社サーフボード | |
サイト | http://www.surfboard.jp/ |