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自分の固定観念を打ち破る (1/2)

2009年01月14日 16時41分更新

文●森本 繁生/合資会社 逸品 社長

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地方のネットショップが本当に熱い時期が来た

 2008年はお陰様で地方での講座のご依頼をたくさんいただきました。北海道帯広とか新潟県柏崎、秋田県湯沢や宮崎、滋賀、和歌山などなど、飛行機好きな私は長い移動距離を楽しみながら、各地のうまいものに舌鼓を打つことができました!

 地方のネットショップの熱心さは、我々がネットを始めた1995年頃を彷彿させるものがあります。それだけ、ネットの理解が地方でも浸透してきたということですね。地方からのネットショッピングのお客様も確実に増えるでしょうし、日本のさらに多くの方がネットショップを展開することで、自分の可能性を開くことができるでしょう。楽しみです!

 このワクワクする地方の熱さに、弊社もしっかりお手伝いできるサービスを提供していきたいと心を新たにしています。


そもそも儲からない仕事をしている人が多すぎる

 地方は地方でいいところがあるのですが、今回改めて多くの初心者の方と接して驚いたことがあります。

 それは「そもそも儲かる仕事をしていない」ということです。

 最初に受講者の方々に答えられる範囲で粗利率を言ってもらうのですが、いろんな業種があるにもかかわらず、大体20~30%くらいというお答えが何と8割を占めます。

 対面販売ではなくて通販でこの利益率だったら、梱包配送料とか決済手数料とかギリギリまで圧縮して、大企業並みの相当な流通量を出さないと絶対に儲からないじゃないですか。

 そんな粗利率で商売しているにもかかわらず、売れないとなるとさらに値引きをしようとする。

 さらにもっと突っ込んで「給料ちゃんと取ってますか?」と聞くと、全然またはほとんど取っていない人が何と多いことか。自分が働けばタダ、人件費はタダと考える日本人の悪い癖!

 まったく儲からないスパイラルに入っていて、これを抜け出すことからまずは始めることが最初の「ネットショップ講座」となります。

「ネットショップを開業すれば道が拓ける」と何となく期待して始める人が多いですが、そもそも儲からない仕事をしていたら、ネットショップ開業は「儲からない」が何倍にもなるだけ!

 昔から申し上げていますが、ネットショップ開業は「そもそも自社の仕事は何か?」を見直す絶好の機会なのです。

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