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原点回帰!お客様の目的に合った商品がやはり売れる (2/2)

2008年06月24日 09時00分更新

文●森本 繁生/合資会社 逸品 社長

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男性も女性的買い物をする時代に

 さてここで重要なことは、「自分の目的に合った買い物ができれば、値段は大した要因ではなくなる」ということです。

 今回の場合、私たちが潜在的に持っていた目的は、
「今ある古いテレビを引き取ってもらって、ネットワーク対応の42型薄型テレビをすぐに設置してもらって、リビングでゆっくり番組を楽しみたい」
ということですね。

 しかし、皆さんのショップはこんな目的に合った説明や提案をしているでしょうか? 私たちのようなお客様に画質のテクノロジーや録画時間の長さばかりを解説していないでしょうか?

 これまで、男性は「スペックや機能で買う」、女性は「目的に合ったものを買う」などとよく言われてきましたが、これからは男性も女性的な買い方をする人が増えてくると考えられます。

 なぜかと言えば、商品が複雑になりすぎてしまっているのです。皆さん方は、自分の持っている携帯電話の料金プランをすべて把握して買いましたか? 全部の機能をつかいこなしていますか?

 そんなことは関係なく、「ワンセグが見れる」「家族との通話がタダ」などで選んでいるはずです。

 この「目的」を明確にうたうことに取り組んでいるネットショップの例として、秋田の剣道具店「たのもうや」さんがあります。


 剣道をする時の目的は? ズバリ、「勝つ!」だから「勝てる竹刀」。


 ホントに勝てるの? 「竹刀の重心が手元に近いため、先が軽く2本目3本目、そして4本目と連続技に威力を発揮します」

 なるほど……それは勝てそうだ!

 「お客様の目的は何か?」からショップのコンテンツを考える。
 ここ1年くらい、この点だけでもきちんと修行しておくと、後々必ず効果があらわれるはずです。

著者プロフィール

名前 森本 繁生
会社 合資会社 逸品
サイト http://www.osmc.ne.jp/

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