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ブランディングの第一歩:ネーミング (2/2)

2009年03月30日 12時23分更新

文●森本 繁生/合資会社 逸品 社長

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ネーミングが出てこなければ、事業はやめなさい

 私が選んだのは神田昌典さんの対談オーディオセミナー、黒川 伊保子「成功するネーミング」です。


 イベントとは、バーベキューや農業体験、お取り寄せ会など生産者と消費者が触れ合う機会を提供することです。それもできるだけ生産の現場で行うことが望ましいです。

 CDを一気に最初から最後まで聞きました。ここで学んだことは下記の通りです。

  • 専門家であっても、他人のネーミングはできない。できるのは評価のみ
  • 名前は生まれたときから決まっている
  • ネーミングができないということは、まだ生まれていないということ
  • だからネーミングが降りてこなかったら、事業はやめなさい

 なるほど、私の事業はまだ生まれていなかったんだ。

 それなら方向性はわかりました。講座を徹底的にイメージして映像化することに集中し、自分のやりたいこと、ワクワク感と結びつけていけば自然と名前は降りてくるということですね。

 そこで私は講座開始前の案内の文章やタイミング、第1回講座の最初に何を話すか、それを聞いた受講生が自分の可能性にワクワクしているか、みんな笑っているか、最後にどう締めくくるか、受講後のネット上のフォローは何をやるか……ということをじっくりとイメージしていきました。

 また、講座の外でもクチコミが起こるかどうか。受講生が友人との情報交換で「こんな名前の講座を受けているんだ」「内容はまたこんな名前のメニューがあって楽しいんだ」「絶対に受けたほうがいいよ」と笑顔で言ってくれるかどうか。

 ずーっとイメージして書いていくと、出てきました。やっと。


「ネットショップ天職講座 滑走路E」
https://www.ippin.com/e/


 あなたの「E」事業はまさに今からギュイーンと力をためて、一気にジェットスタートして離陸する滑走路に入線します。あなたはショップの機長となって、最終目的地の「天職」に向かいます。

 そのために

  • 画像、コピーの素材力の量稽古:「1000回フライトシミュレーション」
  • ずば抜けた最高峰のコンセプト作り:「高度一万メートル」
  • アクセス解析や投資分析:「計器飛行訓練」
  • 教官(=講師)と管制官長(=私)によるフライトログ(分析表)診断
  • 投資と経営の知識を目的地に向ける:コックピット経営

などを行います。

 ここでは講座メニューも航空用語に統一していくことで、それぞれがブランドと伝える力を持ってきます。

 訓練が足りない人は、滑走路Eシリーズの別講座、「PPCハードランディング」などにも参加できます。

 講座の最初の第一声は、「EC応援隊」のコラム仲間のサポタントさんにお願いした事務局スタッフ=アテンダントの「アテンション・プリーズ♪」です(^-^)。

 私はこの原稿を、関西空港からローマへ向かう大好きな飛行機の中で書いています。自分が好きなことならいくらでも名前が出てきます。そして飛行機の言葉ならある程度世間で使われているので、ブランディングを統一していくことでゆくゆくは共通言語にできると考えています。

 8年の伝統を持った「うりうり教習所」にはまだまだ及びませんが、必ずこの滑走路Eの講座ブランドを今後のEC界に広めていこうと思います。

 みなさん、ネットショップを天職にしていきましょう!

著者プロフィール

名前 森本 繁生
会社 合資会社 逸品
サイト http://www.osmc.ne.jp/

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