一般的なネットショップでは、個人情報なんてダダ漏れ同然なんです!
あなたのショップでは、何台のPCにお客様の個人情報が保存されているでしょうか?また、どのPCにどんな個人情報がどれだけ保存されているかを把握していますでしょうか?
現在、多くのネットショップでは、お客様対応スタッフの方が使っているPCにお客様の個人情報が保存されているという状況があります。メールでのお客様対応をするPCを1台に限っている場合は別として、複数台のPCに個人情報が散在しているというのが現実です。
この様な状況はある意味では当然なのですが、個人情報保護の観点に立つと、非常に大きな問題が潜んでいると思いませんか…?手を休めてちょっとだけ考えてみてください。
さて、問題に気付かれましたでしょうか?
そう、それは簡単に個人情報を外部に流出させることができるという点です。あなたのショップのスタッフの方が、そのようなことをするかどうかは別として、事実としてお客様の個人情報を本文や添付ファイルに含むメールを誰にも気付かれずにあらぬ宛先に送ってしまうことは事実、可能ですよね?
これを予防するための対策って、具体的に何か打たれていますか?
とても恐ろしいことですが、この点に全く気付かずにショップを運営していたり、スタッフの教育という個人のモラルに頼った曖昧な対策しか取っていないというショップが非常に多いのが現実です。お客様の立場に立って考えると、大きな不安を抱かずにはいられません。コンプライアンスには敏感な大企業ですら個人情報の漏洩事故が後を絶たない世の中で、「自分の店だけは大丈夫」などとは決して思わないでいただきたいものです。
Yahoo!ショッピングや楽天市場に於いても、個人情報の流出事故が原因で退店に追い込まれた店舗を実際に見たことがあります。あなたのショップで、個人情報保護対策ができていないとしたら、もしかしたら同じ憂き目を見る日は近いかもしれません。
ネットショップに於いては、どのような個人情報保護対策が必要なのでしょうか。そもそも何が問題かというと、スタッフの方の個人のPCに個人情報が保存されていることが問題なのです。このような状況では、先述の通り、個人情報を含むメールがどのように扱われているのかを監視することは困難です。
ここで、問題を言い換えると、OutlookやBecky!に代表される一般的なメールソフトを使っていては、スタッフ個人のPCにメールを保存せざるを得ないため、いつ個人情報が漏洩してもおかしくないということになります。
即ち、求められる対策としては、個人のPCにメールを保存しなくてはならないようなメールソフトを使うのを止めればいいということです。いわゆるWebメールのようにサーバ上にメールを保存できるメールソフトが望ましいということになります。
しかし、鋭い方は、ここでお気づきになられたかもしれません。「メールを個人のPCではなく、サーバ上に保存したとしても、スタッフが勝手にメールを送信できることには変わりはないのでは?」と。
はい。おっしゃるとおりです。メールをサーバ上で管理できるだけでなく、スタッフが実行できる操作に制限を加えることができなければなりません。
ここまでくると、「じゃあ、どうすればいいんだ?!」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。あるんです。世の中には。サーバ上でメールを管理できて、しかも、スタッフの操作権限の制御までできるような仕組みが。国産の製品でもいくつかあるようですね。「おまかせ業務メーラー」「共有@メール」「Maildealer」といったソフトがそれに該当するようです。
とはいえ、このようなソフトの導入を検討するなどという以前に、個人情報の保護を自店舗の問題と捉え、真摯に取り組んでいただけるショップが増えることを願ってやみません。
最後まで読んでいただいたあなたも是非、今すぐ対策をお願いしますね。
著者プロフィール

名前 | 横山 慎一郎 | maildealer[アットマーク]itboost.co.jp |
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会社 | 株式会社アイティーブースト | |
サイト | http://www.maildealer.jp/ |