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デジタルコミュニケーション術最前線レポート(3)――モチベーションアップにつながるツールかどうか

2008年09月04日 14時37分更新

朝日奈 ゆか/株式会社ユンブル 代表取締役

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1クリックで自分のパソコンにある情報をプロジェクタに投影

 前回前々回につづいてシリーズでお送りしているデジタルコミュニケーションの最前線レポート。今回は、内田洋行のショールームで見た、デジタルコミュニケーションツールの目玉でもある「PPA(パーフェクトプロジェクションアダプター)」なるソフトウェアを紹介しましょう。
 この製品を使えば、自分のパソコンにある情報を液晶ディスプレイやプロジェクタにたったの1クリックで投影できるというシロモノです。今年1月に販売開始されています。

 会議やプレゼンテーション、講演会などでノートパソコンを使ってプロジェクタに情報を映し出す際には、今までは「一人の講演者が1台のパソコンを1つのプロジェクタだけに情報を投影」して発表を行っていました。次の発表者の番になると、ケーブルを付け替えて、機器を差し替えて、まあよいしょっ、という間が必要です。

 このソフトを使うと、ワイヤレスネットワークを介するため、1クリックで自分のパソコン内の情報を目の前のプロジェクタにシャーッと映し出できます。その作業がまずは、従来のものよりかなりスピーディでラク。余計な間がないので、他の人と情報を共有することが活発になってくるわけです。
 さらに、他の人による投影の上書きもできます。自分が投影している画面に、隣のメンバーが違う情報を上書きする。逆に、他メンバーの投影に自分の情報を上書きすることもできます。

●PPAは、ワイヤレスだから設置が手軽。1クリックで自分のパソコンで作った情報がスクリーンに投影される。

スタッフのモチベーションアップに直結してこそ意義がある

 また、サーバに複数のプロジェクタや液晶スクリーンを接続すると、その数だけ、別のパソコンの情報を同時に投影できます。つまり、5台のプロジェクタをつなげば、5人がそれぞれのパソコンの情報をいっせいに目の前のプロジェクタに投影できるというわけです。

 同じテーマについて5名がプレゼンテーションを行うとき、5人分のプレゼン資料を同時に画面に映し出せるマルチスクリーン機能。今までは、ひとりづつの発表を聞いていたところを、5人の情報や資料、作品を同時に見ることができるようになると明らかに比較対照がしやすく、情報の共有、発展に役立つのは間違いありません。これがPPAのいちばんの特長でしょう。

●サーバに12面のプロジェクタをつなぐと、12台のパソコンから12の情報を投影して一同に見ることができる。

 他に、マルチに映像を操作する作業にもすぐれています。たとえば新車の発表を行うにあたり、現物を持ち込めないオフィスでも、PPAを使うと車の映像をオフィスの壁いっぱいのスクリーンに等倍で投影し、デザインやディテールを見てもらう、少しでも臨場感を味わってもらう、などという技も可能になりました。
 PPAは、20人の同時利用として、サーバ用のソフトウェアなどを含めて20万円からという価格です。

 これらの製品を選ぶポイントはただひとつ。その製品が、ビジネスコミュニケーションの活発化はもちろん、スタッフのモチベーションアップに直結するかどうかです。優れたプレゼンシステムなら、毎日発表する場があるということで、スタッフの意欲向上につなげることができるでしょう

 デジタルツールとは本来、人と人を結びつけるためのものとして情報構築の利便性を追求し、構築したその情報をオープンにすることを目的に発達してきたはず。ところが現実はどうでしょうか。

 次回はデジタルコミュニケーションのチカラについて検証しましょう。

著者プロフィール

名前 朝日奈 ゆか info_email_01[アットマーク]yumble.com
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社ユンブル
サイト http://www.yumble.com/

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