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「誰に」「何を」伝えたいのか(2)――読者層をどんどん深く追求する

2007年10月25日 09時00分更新

朝日奈 ゆか/株式会社ユンブル 代表取締役

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あなたのWebサイトの読者を追求して読者を知る!

 第1回では、「誰に」向かってあなたのWebサイトを発信するのか、「誰に」向かって文章を書くのかを考え、想定しました。次にその「誰に」をさらに追求し、「読者を知る」という作業に取りくみます。第1回の読者の例から考えましょう。

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<例1 インテリアブランドの通販ショップ>
Webサイト全体の読者―「アスキーインテリア」を通販で入手したい20歳~50歳の女性

A商品の読者―30歳前後のシングル向き家具を揃えたい独身女性
B商品の読者―20歳代のアウトドア用デスクセットを探している年収800万円前後の夫婦
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Webサイト全体の読者―「アスキーインテリア」を通販で入手したい20歳~50歳の女性
→他の同業ブランド「○○○○」「▲▲▲」「◎◎◎」のWebサイトにアップされているインテリアと比較して選ぶ、都会で暮らす情報感度の高い20歳~50歳の女性。

A商品の読者―30歳前後のシングル向き家具を揃えたい独身女性
→都会で働き、アフター5も都会で過ごし、都会のデパートやショッピング街、インテリアショップで情報を集めるシングルでひとり暮らしの25歳~35歳の女性。ファッションに敏感で洒落たデザインが好み。ひとりの生活空間、時間そのものを楽しむ。ファッションブランドでは、「■■■」「●●●」などが好みで、雑誌は『△△△』『□□□□』などを愛読している。

 このように、読者の特徴、価値観、趣向、思考を追求し、思いつくキーワードをどんどん紙に書き出していきます。すると、具体的な読者像が浮き上がってくるでしょう。「これらの読者にひとつの商品を紹介するにあたって、どのようなことば、表現を使えばいいのか」がわかってきます。

 え、浮かばない? 浮かばない人にはとっておきの勉強法があります。
みなさんが追求した読者をターゲットとする雑誌やフリーペーパー、新聞、本を探し、それらをお手本として真似をしてみるのです。ちょっとした真似ではありません。執念の真似。雑誌の真似を繰り返すうちに、編集のコツ、ツボをからだで理解できます。このあたりの勉強を怠ると、いい文章、いいWebサイトはいつまでたってもできませんよ。
 「執念の真似」については、のちの回に詳説します!

付録★小学生でもわかる文章力アップ講座

問い 日本語の乱れの代表格として“見れる”“食べれる”などの「ら抜き言葉」がよく論じられています。次から「ら抜き言葉」にあたるものを3つ選びましょう。

  1. 売れる
  2. 流れる
  3. 着れる
  4. 走れる
  5. 起きれる
  6. 食べれる
  7. 上れる
  8. される

解答

3、5、6

解説

「れる」「られる」という助動詞には、可能(~できる。例・着られる、起きられる、食べられる)、受身(~されている。例・叱られる)、自発(~そうなる。例・案じられる)、尊敬(~なさる。例・話される)の4つの意味がありましたね。このうち、可能を表す”着られる””起きられる””食べられる”などの「られる」から「ら」を抜いて、着れる、起きれる、食べれると表現することを「ら抜き言葉」と呼んでいます。
 ら抜き言葉には擁護派も多く、もはや話し言葉の主流になりつつあるほどです。でも、文章にする場合は、ら抜き言葉を使うと文意が伝わりにくいのです。文の前後の流れによりますが、「ついに僕は、阪神タイガースのユニホームが着られる」というよりは、「ついに僕は、阪神タイガースのユニホームを着ることができる」などというように、「れる」「られる」を使わないほうが伝わりやすくなります。
 え?ややこしい? ワープロソフトのWordを使っているみなさん、ら抜き言葉を打ってから「ツール」→「文書校正」で確かめてみてください。ら抜き言葉を指摘してくれますよ~。

著者プロフィール

名前 朝日奈 ゆか info_email_01[アットマーク]yumble.com
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社ユンブル
サイト http://www.yumble.com/

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