JavaScriptへの対応など
大幅に機能が強化された「iモードブラウザ2.0」
ドコモが提示したiモードと世界ケータイの融合のファーストステップは、iモードブラウザの進化だ。すでにNTTドコモのウェブサイト内にある「作ろう!iモードコンテンツ」には、「iモードブラウザ2.0」というページが用意され、仕様が公開されている。
これまで100KBまでのサイズだったキャッシュが500KBに拡大され、QVGAサイズが基本だった画面サイズにはVGAモードが追加される。文字コードはSHIFT_JISとUTF-8に対応。さらにCSSへの対応、Cookie対応、JavaScript対応、そしてFLVのページ内再生への対応など、ブラウザの機能が非常に強化されているのが特徴だ。
これらの対応は、iモードブラウザとフルブラウザやスマートフォンのブラウザ、パソコンから使うブラウザとの間の垣根を小さくしていく。具体的には、ブラウザ上で動画再生が出来るようになったり、Ajaxを活用するウェブアプリを、ケータイから利用できるようになると考えられる。
もっともこれは、理論的には可能という類の話であって、PCで動くAjaxのサイトがどこまでケータイでキレイに動くか、端末間での動作、画面サイズの関係など、検証や調整をすべき要素はたくさんあるが、数々のウェブアプリを少しでも簡単にケータイの上でも動かせるようになるなら、とても歓迎すべき進化だと思う。
新しいiモードブラウザ2.0は、これまでのiモードブラウザ1.0と、操作性の点で大きく違うところがある。1.0ではページ閲覧中、上下のボタンのみでスクロールし、またリンクのフォーカスを移動させていた。左右のキーは、閲覧しているページの「戻る」「進む」の役割を果たしていて、パケット代を節約しながらページ遷移するのに役立ってきた。
しかし2.0では、リンクのフォーカスに、上下だけでなく左右のボタンも使えるようになった。既存のケータイで言えば、ソフトバンクのブラウザの使い勝手と同じようになった、と言える。夏モデル以降に機種変更するユーザーは、慣れるまで、ついついページを戻るときに左キーを押してしまうことになるだろう。
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