
【今週の1枚】Androidケータイなどが大きく報道されたドコモの夏モデル発表会だが、コンテンツプロバイダーやまた今後のドコモの動きを占う上で大きな事柄がiモードブラウザのバージョンアップだ
2009年5月19日、NTTドコモは夏モデルの発表会を開催した。今回の新機種の目玉はPROシリーズに集まった。「Googleケータイ」をキャッチフレーズに登場した日本初のAndroidケータイHT-03Aと、4.1インチの大画面を備えながら9.9mmという薄さを実現したフルタッチのスマートフォン、T-01Aの2機種だった。
NTTドコモの山田社長は、全世界で使われている便利なモノを安く使ってもらうことにポイントを置き、搭載するアプリやiモードとの融合によって、PROシリーズでもドコモらしさを打ち出していきたいとした。「iモードユーザーと世界ケータイを融合させたい」と、将来的なビジョンを語っている。
現在PROシリーズのラインアップの中で、シャープ製の端末以外の、BlackBerry BoldやWindows Mobile端末、そしてAndroid端末は、iモードのメニューや公式サイトを使うことが出来ず、iモードメールもプッシュで受信することは出来ない。しかし一方で、ブラウザやアプリを通じて、クラウドへアクセスして、PCや他のネットに対応するデバイスと協調する存在としてのケータイの使い方に触れることが出来る。
山田社長が語る「iモードと世界ケータイの融合」というビジョンをどのように実現するのか。今回の夏モデル発表会では、実はこの実現に向けた重要な一歩を踏み出していたのだ。それはiモードのブラウザの進化である。

この連載の記事
-
第100回
スマホ
ケータイの“ミクロな魅力”とは、なんだったのか? -
第99回
スマホ
フォロワー計32万人の2人が語る2009年のiPhoneとメディア -
第98回
スマホ
写真で振り返るケータイ10のミクロなシーン -
第97回
スマホ
ケータイが支える、マイクロ化と遍在化するメディア -
第96回
スマホ
ノマドワークのインフラをどう整えるか? -
第95回
スマホ
冬春モデル発表会で見えた、本当に欲しいケータイ -
第94回
スマホ
デザインから考える、ケータイのこれから -
第93回
スマホ
次の自動車社会とケータイとの関係 -
第92回
スマホ
モバイルアプリを実際に作るにあたっての考察 -
第91回
スマホ
楽しい使い方は現在模索中の「セカイカメラ」 -
第90回
スマホ
iPhoneと過ごしたNYとメキシコの旅でわかったこと - この連載の一覧へ