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薄さ9.9mmのスマホ「T-01A」のブロガーイベント開催

2009年05月26日 06時00分更新

文● 山田道夫

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開発/企画担当者の生の声を聞ける、貴重な機会


 NTTドコモの須藤裕章氏は、T-01Aの魅力と特徴を3つに分けて紹介した。

NTTドコモ フロンティアサービス部オープンプラットフォーム推進担当須藤裕章氏

NTTドコモの須藤氏は、T-01Aの3つの魅力を紹介した

 須藤氏は「スマートフォンとして非常に薄い」ことをまず強調した。9.9mmという厚さの端末はスマートフォンとしてはこれまでになく、世界初だという。「液晶サイズも4.1インチサイズを搭載しています。ソフトウェアキーボードでも非常に使いやすく、動画、写真を見る際にも優位に立てるのではないかと考えています」とのことだった。

T-01Aのおもな機能と特徴

T-01Aで利用可能なおもな通信機能と定額制

 スマートフォン向けの新サービスとしては、Tスマートフォンでは初めて「おまかせロック」に対応する。ケータイ電話紛失時に、電話でドコモショップ、またはウェブサイトのMydocomoでケータイ電話を遠隔操作でロックすることが可能だ。ただし、ロック可能なのは本体のみで、microSDにロックはかけることはできないとのことなので注意が必要だ。

定額制の料金の傾斜

iモード.netサービスへの対応

 さらに、「mopera U遠隔設定サービス(仮称)」も開始する。T-01Aでは、mopera Uの遠隔設定サービスに対応している。mopera Uをすでに利用中のユーザー、新規契約のユーザーは、面倒な初期設定をせずにT-01Aでmopera Unoサービスを利用開始できるという。

安心のセキュリティ対策

「mopera U遠隔設定サービス(仮称)」にも対応



東芝の熱意を感じさせるプレゼン


 東芝モバイルコミュニケーション社の狩野明弘氏は、商品化の経緯について紹介した。やはり、携帯電話の買い換えサイクルが長くなったことが大きかったという。携帯電話市場が鈍化する予測があったことで、東芝の中でも新しいカテゴリーを創らなければという機運が生まれたという。製品化の計画は、1年半前に開始され、2008年の4月に商品統括部新規事業商品企画部が新しく発足したという。

東芝モバイルコミュニケーション社 商品統括部 新規事業商品企画部参事狩野明弘氏

東芝狩野氏は、商品化経緯、4大コンセプト、そしてターゲットについて語った

 商品化で重視した4つのコンセプトは、端末の薄さ、大型ディスプレイ、操作感(速さ)、片手で操作できるなど誰でも使えるUIだという。最初は9.9mmよりも薄くするつもりだったそうだが、残念ながら9.9mmになってしまったとのことだ。

 また、薄く見えるようにその形状にも注意を払ったという。真四角であればあまり薄さを感じないため、複雑なアールを取ったようなシャープにエッジを見せるということに力点を置いて設計したという。また、T-01Aの前面にはハードウェアボタンはない。デコボコや穴を極力排除したかったためだ。この点は、マイクロソフトと意見の相違があり、なかなか同意を得られなかったという。

 海外展開も考慮しているという。「ドコモさんの手前あまり言っていいのかどうかわからないんですが、この端末はグローバル向けに展開することで、日本をはじめ、ヨーロッパ、北米を考えています。地デジが入っていないと営業からは言われますが、グローバルで出す端末をという信念で作っています」とのことだ。

 なお今年の3月に、某国で発売しようという話もあったが、市場/政情の問題があって見送ったという裏話も明かしてくれた。今後の海外展開は、オペレータあてのもので「もしかしたら、6~7月の間で世界同時発売になっちゃうかもしれない」という発言は心強い。東芝のこの製品にかける本気度がわかるプレゼンテーションだった。

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