超解像技術の効果は明白!
マルチメディアディスプレーには必須かも
まずは気になる超解像の威力を試してみよう。三菱が採用する超解像技術は、独自の画像処理アルゴリズムにより元の低解像度画像から高解像度情報を推定。画像に補整を行なうことで精密な映像を再現するもの。
ユニークなのは、メニューでオフ/小/中/大の切り替えが可能なこと。効果を抑えた「小」はBlu-ray Discソフトやゲーム画面などの高解像度な映像向きのもの、「中」はDVDや地デジ放送、「大」は動画配信などの低解像度向きとされている。
その効果はあきらかで、オフから「小」に切り替えただけで映像のくっきり感の向上が確認できる。細部のディテールがしっかり蘇り、より緻密な映像になる。
面白いのは、色の濃淡をより明瞭にすることでディテール向上を果たしていること。濃い色はより濃く、薄い色はより薄くすることでコントラスト感が向上し、全体にシャキっとした印象になる。いわゆるシャープネス強調によるものと違い、細かな模様を太書きしたような不自然さはほとんど感じない。
最近のパソコン用ディスプレーは、DVDや地デジのハイビジョン画質に力を入れたモデルは増えてきたが、実際には動画配信などの低解像度のソースを見ることも多いはず。これらの映像をより快適に視聴するには「超解像」は極めて有効だと感じた。
薄型テレビにおいても「超解像」はますます普及すると思われるが、マルチメディアディスプレーこそ、もっと積極的に「超解像」を採用してほしいと感じた。