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黒船Google汐留沖に出現でWeb広告業界に激震! (3/3)

2009年05月22日 17時28分更新

文●小橋川誠己/ASCII.jp

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課題はケータイ対応か

カテゴリーや掲載可能な広告の種類でリストを絞ることもできる。たとえばWebメディアであれば、自サイトの位置づけを知るのも簡単だ

 では、Ad Plannerに死角はないのか。気になる点は2つある。1つは、Ad Plannerのデータの出所、つまり、そもそもグーグルはどうやって各サイトのデータを収集しているのか、という点だ。

 グーグルの説明によると、Ad Plannerのデータは、Google検索の検索ボリュームに、オプトインのGoogle Analyticsデータ、消費者パネル調査、外部調査データなどを加味して算出しているという(Ad Plannerのヘルプ)。だが、それぞれの配分や詳細は明らかでないので外部からは検証できず、グーグルのデータに偏りがある可能性も否定できない。たとえばASCII.jpのPVは、弊社の媒体資料にある4000万PV(公称値)に対して、Ad Plannerによる“Google調べ”では4100万PV。弊社の公称値の方が少なく、謙虚に発表しすぎとむしろ反省すべきともいえる。Ad Plannerのデータは、あくまでも“Google調べ“の参考値であり、媒体資料との併読が必要だ。

 もうひとつは、特に日本では需要が高そうな「ケータイサイト」への対応具合だ。Ad Planerの上位に名を連ねているサイトをざっと見る限り、ケータイ専用サイトのドメインは見当たらない。まだまだPCに比べてグーグルの力が及んでいないケータイサイトについては、Ad Plannerの対象にはなっていないようだ。ということは、ケータイ専用サイトへの出稿や、PCサイトとケータイサイトへの同時出稿を検討する際にはAd Plannerは使えないことになる。

 今後の動き次第では広告業界に大きな影響を及ぼしかねないGoogle Ad Plannerだが、今すぐ媒体資料にとって代わるような広告主の判断材料とはなり得ないだろう。だが、ツールの進化とともに広告主側の活用が進めば、メディアや広告業界の情報開示の仕方も変化するのではないか。ただでさえ4マス媒体の売り上げ減で構造変化が進行中の日本の広告業界に、Ad Plannerがどう影響を与えるのか。今後に注目だ。

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