矢野経済研究所(水越 孝社長)は、2008年11月~2009年2月の間、スポーツ関連企業・メーカー・卸売業・輸入商社・小売業約450社を対象に、スポーツ用品の市場調査を実施した。
調査結果によると、2008年スポーツ用品国内市場は前年比101.9%の1兆2,763億1,000万円の見込み。
2007年に比べて最も市場規模が拡大したのがサイクルスポーツ用品。サイクルスポーツ用品市場は、「健康」「環境」「経済性」をキーワードに新規参加者層が拡大し、2008年は前年比123.8%の285億円の見込みと推定する。
ランニング、サイクルスポーツ、ウォーキング、ライトトレッキングといった分野が盛り上がりを見せている要因は「健康を享受できる」ことを大前提に、「個々で参加し易い(自分のペースでできる)」、「比較的気軽に参加できる」といった参加障壁の低さにある。加えて、「Do(プレー)に対して比較的お金が掛からない」という経済性が節約志向に合致したことと思われる。
こうした傾向は2009年も続き、2009年のスポーツ用品国内市場規模は前年比101.5%の1兆2,959億9,000万円と予測している。