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2008年度国内家電市場は前年比1%増の7.6兆円の見通し、携帯電話は買換え需要が急減

2009年03月05日 14時08分更新

文●通販旬報社

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 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(朝比奈進社長)は、2008年の家電およびIT市場の販売動向を発表した。

 これによると、2008年度国内家電市場は前年比1%増の7.6兆円の見通し。AV家電は薄型TVとBlu-rayが好調で、金額前年比を上回った。しかし、パソコン、デジカメなどは平均単価の下落により、金額でマイナス成長となっっている。

 高価格製品の構成比が増えた白物家電は、数量よりも金額の伸びが大きく、堅調な成長を見せた。省エネという目に見えるお得感や静音などの新たな付加価値の訴求が奏功した。

 なお、携帯電話は割賦販売の導入にともない短期の買換え需要が急減、2008年の販売台数は約3,900万台と、前年から約1,200万台もの大幅減となった。今後も現行の販売制度が続く限り買換えサイクルの短期化は期待できず、厳しい環境が続く見通し。そうしたなか、ワンセグ機能の搭載が進展、 2008年12月には販売されたモデルのうち80%がワンセグ機能を搭載。これにともない画面も大型化が進み、12月時点で約60%の端末が3インチ以上の画面を搭載している。またiPhone3Gのようなスマートフォンもラインアップが拡充し、2008年末でこのタイプの構成比は7%にとどまっているが、法人市場への広がりも視野に今後の販売拡大が期待される。

 また、シェーバーは男性用・女性用を合わせ、ここ数年、微減傾向が続いている。2008年は数量800万台弱と横這いとなり、金額前年比は2%増となった。市場の8割を占める男性用シェーバーが好調で牽引役となった。自動洗浄・充電機能が付いた高価格製品の金額構成比が前年の22%から25%に増加し、とくに第4四半期には28%に拡大したことが金額面で全体を押し上げた。一方、女性用シェーバーは数量横這いで金額は6%減となった。女性用シェーバーは金額の減少傾向が続いており、数量ベースでは一定の構成比を維持しているものの、金額ベースでは年々構成比を落としている。

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