KLab(真田哲弥社長)は、携帯向けFlashの動的生成エンジン「Flamixer(フラミキサー)」を開発した。これを活用すると、ユーザーが入力したデータやデータベースから取得した画像などを取り入れてswfファイルをリアルタイムに合成し、動的なFlashサイトを簡単に構築することができる。
主な特徴は、(1)デザイナーがデザインしたswfファイルをテンプレートとして活用し、そのswfファイルの中にある画像、音声、テキストなどの素材を動的に置き換え、リアルタイムにswfファイルを生成、(2)Web APIとしての実装。あらゆるウェブアプリケーションから利用できる、(3)swfファイル内のデータ更新の際、Flashのオーサリングツールを利用ぜず管理ツールから更新できる、(4)データベースと連動し、時間帯やユーザーーなどの条件に合わせたswfファイルをリアルタイムに生成可能――など。
Flash搭載端末は急速に普及しているものの、携帯におけるFlashはゲームで使用される程度であまり普及していない。PCの画面に比べて携帯の画面は小さく、長い縦スクロールや深い階層など、一貫性に欠けているのがその理由。Flashを利用することで、携帯サイトは画面を有効活用した新たなUIの可能性へとつながるが、携帯サイトの作成にはキャリア別、機種別の抽出が必要とされ、ほとんどのサイトがデータベース連動の動的生成を行っている。TOPページやサイト全体をFlashに置き換えるためには、動的にFlashファイル(swfファイル)を生成する仕組みが不可欠となっていた。
同社では、すでに提供している高負荷対応サーバー インフラ「DSAS」や高速メール配信エンジン「アクセルメール」などと組み合わせ、既存の大規模HTMLサイトのFlash化の需要を開拓していく構え。