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調査対象者の90%程度は商品情報を含むブログ記事に接触、ニフティとビデオリサーチ調査

2008年04月07日 02時24分更新

文●通販旬報社

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 ビデオリサーチ(木村武彦社長)とニフティ(和田一也社長)の組織内研究所である「ニフティ研究所」は、インターネット上に広がるブログの分析分野においての共同研究を2007年10月から進め、ブログサイトに関する研究調査結果としてまとめた。

 調査は、インターネットモニターの全国15~49歳の男女を、(1)週に1回以上ブログサイトの記事を更新している層530サンプル、(2)ブログサイトを保有せず週に1回以上ブログサイトに接触している層530サンプル――の有効サンプル計1,060サンプルを回収。2007年12月に行っている。

 今回の研究調査は、「日々増加傾向にあるブログサイトが生活者にとって一体どのようなものとして受け入れられているのか」を明らかにし、ブログサイトに接触することによるさまざまな影響などを確認することで、ブログの価値をあらためて整理することを目的として実施した。

 これによると、調査対象者の約9割が商品情報を含むブログに接触しブログを情報源として活用記事化された商品情報から「信頼感」「親しみ感」を醸成し話題を喚起している。ブログサイトは、娯楽や新しい情報を得るために読まれており、他のメディアに比べ、ブログによる情報はその商品・サービスへの「親しみ」や「信頼感」の醸成、「話題の喚起」といった効果を特徴的にもたらしていた。

 また、調査対象者の90%程度は商品情報を含むブログ記事に接触しており、その内の大半はブログを情報源として活用し、ブログ内に書かれている内容に対して65%程度の層が信頼している。

 さらに主にアクセス数の多いブロガーを「読者に対して影響力がある」と見なして分析した。影響力のあるブロガーは記事を書く際に“読み手”を強く意識して記事の更新を行っている。とくに「記事の読みやすさ」や「価値のある情報提供をしようとするスタンス」「人の役に立ちたいという意識」などの事柄を強く意識して記事を更新していることがうかがえる結果となっている。

 アクセス数に関わらず、影響力のあると思われるブロガーは、商品やサービスに関する記事を更新する際に、自分の体験を踏まえると同時に、他者が発信する情報も収集・処理することで、偏りのない記事にすることを心がけていることが推察できる結果となっていた。

 

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