結局Windows 7を使うと
仕事はどう変わるのか？
Windows 7の企業向け機能説明。大きく3つのトピックに分けられて紹介された
共通セッションが終わった後は、ホームユーザー向けの「コンシューマー向けセッション」となり、それが終わった後にいよいよビジネス向けの「企業向けセッション」が行なわれた。
企業向けということで、ほとんどが情報システム部門のスタッフに向けた、パソコンの一括管理やリモートデスクトップに関する話題だったが、その中でもビジネスにおけるエンドユーザー的にメリットの大きそうなトピックが2点ほどあったのでご紹介する。
1つめは、「Direct Access」機能だ。これは初出ではないが、改めて説明すると、Windows 7に標準搭載されたVPN機能。Windows Server 2008 R2を企業内においてゲートウェイとすることで、Windows 7マシンが社外から簡単な操作で社内ネットワークにアクセスできるようになる。Windows Server 2008 R2側も、比較的簡単な設定でこの機能を実現できるという。
DirectAccessの説明プレゼン。IPSecとIPv6を使った接続であることが説明されている
Windows Server 2008 R2側の設定
リムーバブルメディアの安全性を高めるBitLocker To Go
次は、「BitLocker To Go」である。「BitLocker」とは、Windows Vistaでも使われているハードディスクの暗号化技術（関連記事1、関連記事2）。これを使っておけば、たとえばノートPCが盗難にあった場合でも、中身が暗号化されているために情報流出が防げるというものだ。Windows 7では、このBitLockerの適用範囲をUSBメモリーをはじめとしたリムーバブルメディアに広げた。
ノートPCよりも小さく、持ち運びには便利だが紛失率も高いリムーバブルメディアからの情報流出をもガードしようという試みだ。ふとした拍子に手元から消えてしまうUSBメモリー。大事な資料は入れていないはずだが、不安が募る……。そんな心配が無用になるというわけだ。
BitLocker To Goを使うには、あらかじめリムーバブルメディアを暗号化する必要がある
パスワードで暗号を解除するか、それともスマートカードを使用するか選択できるが、リムーバブルメディアの場合はパスワードが主流になるだろう
今回の発表会で、マイクロソフトのWindows 7リリース体制も、いよいよ秒読み段階に入ってきたと言えるだろう。
