セキュリティ情報は、PCをビジネスに使っていくうえで重要なのだが、いかんせんつまらない……そんな印象を覆しそうなブログが登場した。
フィンランドのセキュリティ企業エフセキュアは、ヘルシンキ、サンノゼ、クアラルンプールの3ヵ所に設置したセキュリティ研究所を設置している。彼らは「News from the Lab」という名前のセキュリティーに関するブログを公開しているが、今回、この日本語版となる「エフセキュアブログ」がスタートしたのだ。
エフセキュアブログでは、オンラインセキュリティやアンチウイルスといったトピックを、より身近でわかりやすいニュースとして発信していくという。
同社によると、「『Windows 7におけるファイル拡張子を隠す問題について』、『2万5000ユーロの携帯電話で銀行強盗?』など、世界で起こったオンライン上でのトラブルを素早く取り上げ、そこからセキュリティーのあり方について考え直す機会を提供する」という。
エフセキュアブログは、基本的にはNews from the Labを日本語訳したものを掲載し、さらに日本独自のコンテンツとして、国内セキュリティー専門家をゲストブロガーとして迎える。News from the Labの翻訳に関しては、本体の配信にあわせて、素早くアップロードしていくとのことだ。
開始日の5月20日は、「情報セキュリティプロフェッショナル教科書」といった著作や、監修を手がけるラックのサイバーリスク総合研究所 コンピュータセキュリティ研究所所長の岩井博樹氏が「User-Agent を利用して攻撃分析ができるかも!?」と題して、攻撃ツールの探査活動発見についてのアイデアを記述している。
現在国内の著者は、以下の通り。
- 高間剛典氏
- メタ・アソシエイツ、TokyoGlamorous.com代表。セキュリティ・コンサルティングの他、IT関連イベントの企画や政府関連報告書の制作なども手がける。専門はビジネスネットワーキング、ストラテジープランニング、プロジェクトコーディネート、ITジャーナリズム。
- 星澤裕二氏
- セキュアブレイン執行役員、先端技術研究所チーフセキュリティアーキテクト、JPCERT/CCシニアアナリスト、IPA 研究員。1998年に株式会社シマンテック入社、Symantec SecurityResponseのアジア・パシフィック地区担当マネージャーとして、セキュリティの研究や新種ウイルスへの対応、脆弱性情報の収集・分析等を担当。2004年10月から現職。著書に「ウイルスの原理と対策(ソフトバンクパブリッシング)」など。
- 岩井博樹氏
- ラック サイバーリスク総合研究所 コンピュータセキュリティ研究所所長。コンピュータ・セキュリティに関する研究、脆弱性研究、海外セキュリティ動向調査、インシデント対応及びコンピュータフォレンジック業務、攻撃検知における新技術の研究開発などを専門とし、「情報セキュリティプロフェッショナル教科書」などの著作、監修なども手がける。
- 中野恵美子氏
- エフセキュアブログ翻訳者。コンピューター関係の記事やWebの翻訳実績多数。主な訳書に「ウェブユーザビリティの法則」(Steve Krug著、ソフトバンク パブリッシング発行)など。
- 八木沼与志勝氏
- エフセキュア テクノロジー&サービス部長
- 富安洋介氏
- エフセキュア プロダクトエキスパート
- 尾崎リサ氏
- エフセキュア マーケティング部、エフセキュアブログ管理人
エフセキュアブログでは、今後さらに執筆陣を増やしていきたいとしている。