このページの本文へ

ケーススタディでわかるSSLサーバ証明書 第3回

低価格な電子証明書で安心Webショップを作れ!

SSLサーバ証明書の更新ってどうするの?

2009年05月20日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/ネットワークマガジン編集部
イラスト●野崎昌子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

本連載では、輸入家具を販売するショッピングサイト「エヌ・ファニチャ」を例に、SSLサーバ証明書の導入の様子を見てみる。今回、エヌ・ファニチャは担当の佐々木君がWebのプロである柊さんの手伝いを受けて、SSLサーバ証明書の更新にチャレンジする。

サーバが増えても安心
運用・管理も楽ちん

イラスト

 エヌ・ファニチャもショッピングサイトの立ち上げから2年が経過した。当初から順調にサイトの実績を伸ばしてきたが、芸能人のブログで取り上げられたのがきっかけで、同社しか扱っていないダイニングセットに注文が殺到し、一気にブレイク。今では事業を拡大し、雑貨や照明など、複数の商材を提供する生活提案型サイトとして、リニューアルしようとしていた。

 佐々木君! 誕生日おめでとう!


佐々木 えっ? 私、先月誕生日が終わったばかりなんですけど……。

 違うわよ~。エヌ・ファニチャのサイトがオープンしてから、今日で満2周年なのよ。

佐々木 そうか。いやあ、感慨深いなあ。そういえば、グローバルサインからSSLサーバ証明書の期限がそろそろ切れるから更新は必要か? というメールが来ていたなあ。

 そうよね。2 年前は証明書のこともよくわかんなかったのに、それが今や新サイトのマネージャだもんね。

サーバの台数が増えると、証明書の管理も面倒なのかなあ

佐々木  その節はお世話になりました。あれからサーバの台数も増え、負荷分散装置まで入れましたけど、グローバルサインの「クイック認証SSL」は本当にスピーディに発行してくれたので、楽でした。申請書類なしで申し込めるので、稟議書をいちいち書かないで済みましたしね。

 確かに、サーバの台数が増えると、証明書も増えるから面倒よね。

佐々木 複数の証明書の管理も「GSパネル」を使えば、簡単にできるんです。管理者と経理担当者でアカウントを分けたり、申し込みの履歴を確認したり、見積書や請求書まで作れるので、すごく楽でした。

 なるほど。最近、グローバルサインの証明書を目にする機会が増えたのも、うなずけるわね。

新しいサイトへリニューアル
SSLサーバ証明書はどうする?

佐々木 でも、今度は複数のショップが入るので、サーバの台数が一気に増えて大変なんです。私にとってみたら、ECサイトで成功したお守りのような気がしているので今後もグローバルサインを使いたいのですが、社長にはほかも一応検討しろといわれています……。

 柊 変える必要はないと思うわ。コスト的にも、手間を考えても、グローバルサインがいいと思う。だって、考えてみてよ。「コスト削減」が大きなテーマのご時世に、高価なSSLサーバ証明書をわざわざ導入する必要はないでしょう? 使い勝手の面でも問題なかったわけだし。

佐々木 そうですよね。私もそう考えていたのですが、柊さんにそれを聞いてますます安心しました。まとめ買いでもディスカウントは効くので、更新のコストも安価に抑えられそうです。

 なんだ。やっぱり最初からグローバルサインに決めていたんじゃない。

SSLサーバ証明書を選ぶポイントとは?

イラスト

 SSLサーバ証明書自体はX.509という方式に基づいた電子ファイルなので、基本的にはどれも変わりません。大手ブランドだからといって特別なものを作っているわけではないのです。

 では、どのように証明書のベンダーを選べばよいのでしょう? 昔は携帯電話のサポートや古いWebブラウザの暗号化強度を強制的に上げるSGC機能などの有無など、いくつか差がありましたが、最新のWebブラウザや携帯電話であれば特に問題なく利用できます。そのため、重視したいのは、やはりコストや運用・管理のしやすさといったところでしょう。安価な導入コストはそれだけでも大きなメリットです。

 もちろん、安いだけではセキュリティ面での不安もあります。そのため、採用している認証局の身元もきちんと調べる必要がありますね。

佐々木 実はそうなんです。グローバルサインの場合、実は90日前から更新の申し込みができて、重複期間を延ばした証明書が発行されるんです。だから無駄もないし、さらに1カ月(30日間)のボーナスが付くんです。これはお得ですよ。今回リニューアルで、別のショップサイトとも連携するので、担当者に乗り換えを勧めているんですよ。

 すっかりグローバルサインのファンになったようね。

乗り換えや更新についてもわかりやすく説明されているGMOグローバルサインのWebサイト

乗り換えや更新についてもわかりやすく説明されているGMOグローバルサインのWebサイト

こうしてエヌ・ファニチャでは、運用・管理も容易なグローバルサインのクイックSSL証明書を活用することで、ビジネスの拡大が実現したようだ。今後も長いつきあいになるだろう。

カテゴリートップへ

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード