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USBメモリのセキュリティを確保せよ 第6回

専用USBメモリとの連携で強固なセキュリティを実現

USBメモリへの書き出しを制限する「eX WP Ver 4.0」

2009年05月19日 13時10分更新

文● TECH.ASCII.jp

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USBメモリへの情報漏えいをブロック

 クオリティは、USBメモリなど外部媒体への情報漏えいを防ぐ「eX WP Ver 4.0」の発売を開始した。クオリティはIT資産管理ツール「QND/QAW」を展開するセキュリティベンダー。

 eX WP Ver 4.0のWPはWrite Protectorの略で、PCから外部記憶装置への書き出しを制限するツール。コマンドを利用したコピーや、USBハブ経由のでコピーも禁止できる。さらにeX WP Ver 4.0のアンインストールも専用のIDが必要になるので、ユーザーが勝手にアンインストールするのも防ぐことが可能だ。

 一方で、外部記憶装置からPCへのデータの書き込みは通常通り行なえ、システム管理者の許可の元、書き出しの一時許可も可能。単なる利用制限だけではない、現実的な運用が実現する。一方で、プリンタやマウス、キーボードなどのUSBデバイスも併用でき、利便性を損なわないのも売り。

 書き出しを制御できるデバイスは、FD、MO、CD-R/RW、DVD-R/RW/RAMのほか、USBメモリストレージ、SDメモリカード、メモリースティック、外付けハードディスク、PCMCIAメモリストレージなどとなっている。

暗号化・ウイルス検知の組み合わせも

 新バージョンでは管理者に承認されたUSBメモリに対して書き出す機能が追加された。USBメモリは端末IDによって識別されるため、企業から貸与されたUSBメモリのみ業務利用させるといった運用も可能になる。

承認USBメモリを設定する画面。USBメモリの固体を識別する

 また、クオリティはイーディーコントライブと提携し、前述した承認USBメモリの設定を済ませた状態のセキュアUSBメモリ「SD-Container5.0 for eX WP」、「SD-Shelter2.0 for eX WP」を出荷する。両製品の元となる「SD-Container5.0」「SD-Shelter2.0」は、暗号化やウイルスチェック、コピーガードなどの機能を持つUSBメモリ。eX WP Ver 4.0と組み合わせることで、安全な情報の持ち出し制御が可能になるという。

 eX WP Ver 4.0、SD-Container5.0 for eX WP、SD-Shelter2.0 for eX WPの価格はすべてオープンプライス。eX WP Ver 4.0の参考価格は10クライアントで4万2000円。SD-Shelter2.0 for eX WPは1GBで1万800円、SD-Shelter2.0 for eX WPは1GBで1万3800円となっている(ともに参考価格)。

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