3DMark06、3DMark Vantage、ラストレムナントの比較
3D描画性能はほとんど変わらない
最後に、3Dグラフィックスベンチマークテストや3Dゲームソフトを利用して、3D描画性能を比較してみた。
まず、定番の3Dグラフィックスベンチマークである「3DMark06」を、1280×1024ドットモードで計測したスコアを比較する。総合スコアの3DMarkは、XP>Vista>Windows 7という順になった。しかし、その差はわずか1~2%程度であり、ほとんど変わず誤差程度といえる。
同様に、「3DMark Vantage」(Performanceで計測、XPは非対応)とスクウェア・エニックスのWindows用ゲーム「ラストレムナント」(同社が公開しているベンチマークソフトを利用)のスコアも計測してみた。どちらもWindows 7が一番低いが、ほとんど誤差程度の差である。3D描画性能は、どのOSでもほぼ同じといってよいだろう。
ベンチマーク以外の部分でも軽さを実感
以上のように、Windows 7はRC版でも、Vistaに比べて休止や復帰時間が短縮されているほか、メモリー使用量が大きく減り、アプリケーションの起動時間も短縮されているなど、さまざまな面でパフォーマンスが向上していることがわかった。
実際に使っていても、Vistaに比べて「反応が早く、軽い」と実感する場面が多い。もともとVistaが快適に動いているパソコンなら、Windows 7に変えてもパフォーマンス向上はそれほど体感できないかもしれないが、Vistaではやや重かったパソコンでは、Windows 7なら快適に利用できそうだ。
またWindows 7の製品版では、RC版からさらに改良やチューニングが施され(基本的に新機能はもう追加されない)、さらにパフォーマンスが上がる可能性もある。期待に違わないパフォーマンスを見せてくれたWindows 7の正式発売が待ち遠しい。
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