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シマンテックが4月のスパムレポートを発表

母の日や新型インフル騙るスパムが増加

2009年05月18日 09時00分更新

文● 企画報道編集部

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 スパマー(スパムを送信する悪質業者)は、最新の時事ネタと新登場の無料Webサービスを活用(悪用)している――シマンテックが発表した4月のスパムメール分析レポートではこのようにまとめている。

新型インフルエンザに関連したスパムメールの配信傾向

新型インフルエンザに関連したスパムメールの配信傾向(4月26日~5月6日、シマンテック調べ)

母の日に関連したスパムの傾向

同じく母の日に関連したスパムの傾向

 最新時事ネタとしては、「新型インフルエンザ」「母の日」に便乗したスパムメールが目立つ。件名には以下のようなものがあるという。

新型インフルエンザ関連

  • アンジェリーナ・ジョリーが新型インフルエンザに感染
    (Jolie caught swine flu)
  • ニューヨークで新型インフルエンザが発生
    (Swine flu in NY)
  • 購入を急いで!新型インフルエンザの予防薬が売り切れ寸前
    (Be quick! Anti-swine flu drugs are almost sold out)
  • 新型インフルエンザの予防方法
    (Prevent infections with swine flu viruses)

母の日関連

  • 母の日限定!花束を$19.99 から
    (Mother's Day Exclusive! Flowers from $19.99)
  • お母さんに名前入りのサプライズギフトを
    (Surprise Mom with a Personalized Gift)
  • 大切なお母さんにeカードを送ろう
    (Send Mom an eCard Today)

画像付きスパムが増加傾向に

画像付きスパムが増加傾向にある

 また、HTML形式で画像やリンクを埋め込んだスパムが全体の16%と、4月になって再び増加傾向にあるという。単純に悪意のあるサイトへのリンクを誘発する狙いだけでなく、スパム検出回避のために難読化するべく画像を使っているケースもある。例えば、画像にあるURLをWebブラウザーに入力させる、といった手法だ。

画像付きスパムの例

画像付きスパムの例

画像のURLを転記させるスパムの例

画像のURLを転記させるスパムの例

 このほか、スパマーが利用するドメインは、.cn(中国)ドメインが引き続き増加していて全体の20%を占めているほか、.pl(ポーランド)ドメインが新たに出現。全体の3.2%に急増している。これはplドメインでの無料Webサービスが増加したため、スパマーが悪用し始めていることを示すという。


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