このページの本文へ

XPと本気でさよならするための Windows 7特集 第6回

あのマシンでも動く? Windows 7インストール実験【後編】

2009年05月17日 15時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

デバイスはどれも正常にインストール

インストール直後のデスクトップ

インストール直後のデスクトップ。今までの環境を引き継いでいるので、タスクバーは左端に縦置きにされ、右端にはGoogleデスクトップのサイドバーがある

 Windows 7 RC版インストール直後のデスクトップはこのとおり。筆者はタスクバーを左サイドに配置しているので、アイコンの配置がやや崩れてしまった。それ以外はWindows Vistaの設定をそのまま引き継いでいる。

 コントロールパネルからデバイスマネージャーをみてみると、認識のされていないデバイスはないように見えるが……一番下の項目に「不明」と表記されているものがある!

デバイスマネージャーを確認してみると……

デバイスマネージャーを確認してみると……ひとつだけ?マークのついたデバイスがあった。ハードウェアではなく、バックアップソフトが組み込んだ仮想デバイスだった

 「不明」と表示されていたのは、Vistaのバックアップに使用した「Acronis True Image 11 Home」が組み込んだらしい、「Acronis True Image Backup Archive Explorer」というパーティションごとバックアップ/復元するソフト。どうやらデバイスドライバーとして認識されるようだ。T500自体のコンポーネントは、確認した限りでは問題ないようだ。


警告を無視しても動く……わけでもなかった

 インストール時に警告が出たソフトのひとつThinkPad EasyEject Utility(以下EasyEject)は、Windows 7上で使おうとすると下のような互換性に関する警告が表示される。

EasyEjectを実行しようとすると

EasyEjectを実行しようとすると、「既知の互換性の問題」があると警告される。「プログラムを実行する」を押せば強行できるが……

 警告が出てもまったく使えないわけではなく、「プログラムを実行する」のボタンを押せば問題を無視して実行させられる。実際にやってみると、EasyEjectは起動した。しかし、一見正常に動いているように見えるが、デバイスベイに装着したHDDを取り外そうとしてみたら、「デバイスを停止できない」と言われて、取り外せる状態にならない。なるほど確かに「互換性に問題」があるようだ。EasyEjectのWindows 7対応を待つほかなさそうだ。

 アンインストールを促された4つのソフトであるが、「*」印が表示されていたものに関しては問題なく動作した。ただし「*」印が表示されていなかった「ThinkPad EasyEject Utility」に関しては、上記の通り。「*」あり/なしで、大きな差が存在するようだ。

警告を無視してEasyEjectを実行すると……

警告を無視してEasyEjectを実行すると……なんだ、動くじゃないか、と思いきや

デバイスを停止させられない

デバイスを停止させられず、取り外しができない! やはり問題はあるのだった

フツーにアップグレードでも使える!

 短期間だがT500でWindows 7を使ってみた感触では、付属のソフトウェア類はどれも問題なく動作している。パフォーマンスもVistaより快適な印象だ。とくに気に入ったのがスリープ/サスペンドからの回復が早くなったところ。ノートPCユーザーならば、これだけでも十分恩恵があると言える。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値

Windowsエクスペリエンスインデックスの値。チップセット内蔵のグラフィックスは弱いが、それ以外はかなり優秀

 EasyEjectのような、特殊なハードウェアに依存したソフトが正常に動かないのは、現時点では致し方ないところだろう。Windows 7製品版の登場時には解決されていることを期待したい。

ハードウェア ソフトウェア
すべてのハードウェアが動作。ソフトによっては問題も ハードウェアに依存するEasyEjectは動作しないが、逆に言えばその程度

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン