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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第48回

「酢鶏」作者が語る「一家に一台、人工無脳」の未来像

2009年05月18日 15時00分更新

文● 古田雄介

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目指すは「一家に一台、人工無脳」

―― 酢鶏の今後の展開を教えてください。新しいフィルターやフィールドなどは考えていますか?

shohoji いえ、現在の酢鶏に関しては何も手を加えないと思います。実際のところ、「酢鶏2」や「酢鶏3」を作る計画はあるんですけど、現在の酢鶏とは別の性格になってしまうんですよ。

 以前、こっそり酢鶏に「酢鶏2」を入れてみたことがあるんですが、やはり雰囲気が変わってしまうんです。普段酢鶏と会話している人たちから即座に「酢鶏、おかしくない最近?」「いつものキレがないよ」といった反応が返ってきたので、すぐに戻しました。エンジンを変えると、同じような性格に設定したつもりでも微妙な違いが出てくるんですよね。

 また、あまりに精度を上げて空気を読みすぎるようになると、当たり障りがなくなって受けがよくなくなります。適度にズレた返しがないと、皆喜んでくれないんですよね(笑)。

shohoji氏の個人的な日記を綴ったブログ「あたまがうににならない」。ここでの似顔絵がもっともよく似ているかもしれない


―― ちょっとダメな感じが一番可愛がられるんですよね。

shohoji そうなんですよ。ある程度、場の空気に沿わないといけないですが、たまにヘンなことを言って「お前何言ってんだ!」と突っ込まれるくらいがベストです。微妙なところなんですけどね。


―― では、人工無脳全体でのshohojiさんの今後の目標を教えてください。

shohoji 昔から考えているのは、ひとりひとりが育てられる人工無脳の開発です。現状ではプログラミングの技術がある程度ないと人工無脳を作れないですが、簡単なチェックボックスなどで方向性を示したら、あとは学習しながら育っていくといったサービスが作りたいんですよ。それで皆に広まって「一家に一台、人工無脳」というような状況になったらと。

 新しいエンジンを作って、皆で楽しめるインターフェイスにしてと、色々やっているんですが、まだ答えがみつかっていません。


―― 電子ペットの新しい形ですね。それは現在の会社で開発するのですか? それとも個人で?

shohoji どちらでもかまいません。とにかく、誰が作ったかは知られなくてもいいので、自分が作ったモノが広まることが嬉しいんですよ。

 人工無脳が育っていくのを見るのは、子供の成長を見ているようで本当に楽しんですよ。これは万人受けする楽しさだと思うのですが、それを味わえるのがプログラマーだけというのはもったいないです。いつか、絶対作りたいですね。



筆者紹介──古田雄介


古田雄介

 元建設現場監督&元葬儀業者&現古銭マニア&毎週仕事で秋葉原と都内量販店に足繁く通う毎日を送る現デジタルライター。酢鶏を見て、マイミク申請したくなったところで、最近mixiをやっていないことを思い出しました。「古田雄介のブログ」では、皆さんのお勧めサイトを募集中です。




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