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長~く使える極上のPCケース2009 第4回

イケてるケース、ナイスなケースを紹介!

長~く使える極上のPCケース2009【アンテック編】

2009年05月25日 20時00分更新

文● 山田 広樹

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ケース上面に取り付けられた排気用12cmファンももちろん健在。ただ、先代までは付属したカバーがなくなったため、ケース上面に気軽に物を置けなくなったのは、やや残念

トップ、リアファンの回転数制御スイッチをケース背面に搭載している。回転数は1200/1600/2000rpmの3段階に調整できる

先代のP182まであった、電源ユニットとHDD搭載スペースを区切る柱がなくなり、内部に手を入れやすく、かつケーブル取り回しがしやすくなったほか、電源ユニットの搭載も容易になった

HDDは2基あるケージに搭載する。ケージは初代モデルから引き続いての側方スライドで引き出す方式。スライド部分には樹脂製パーツを用いて、軽い力でも引き出せる。なお、上段ケージをケースに装着しない場合は、HDDケージ部分がエアトンネルとなり、12cmファンの搭載でビデオカード冷却をより強力に行なえる

HDD搭載可能数は上段/2基、下段/4基。HDDは防振用のシリコングロメットを介してケージに固定。不快なビビリ音を軽減する仕組みだ

 P183は、同社が開発した大型電源ユニット「CP-850」を搭載できる数少ないPCケースだ。CP-850はATX規格より大きなサイズを採用することで、冷却性能が規格準拠品よりも向上しているのが特徴。実売価格も1万7000円前後と、80PLUS認証の850W電源ながら安価なのも魅力だ

写真左は通常のATX電源ユニットを、写真右はCP-850を搭載した場合。CP-850使用時は、電源ユニットのエアフローが前面→背面と一直線になり、冷却効率がより高まることも見逃せない

静音と高性能を両立したいユーザーに好適
CP-850と合わせて買いたい

 改良に改良を加え、熟成されたモデルだからこそ完成度の高さは抜群。従来モデルにあった、電源ユニットチャンバーへの手の入れにくさを改善したほか、吸気性能をさらに向上させるなど、使い勝手、性能ともに先代以前のモデルのユーザーなら、悔しさを感じるほどに進化している。数少ない不満を挙げるとすれば、上面ファンのカバーが廃止されたことくらいだ。
 なにより注目は“アンテック専用”となる電源ユニットCP-850の存在。CP-850を使えば、ケース内エアフローは完全なものとなる。さらに容量も十分で、極限に近いオーバークロック環境以外では、ハイエンドグラボのSLI/クロスファイアにも十分対応でき、同機のお買い得度は非常に高い。「CP-850を使えるからこそP183を選ぶ」という買い方ももちろんアリだ。

(次ページへ続く)

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