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長~く使える極上のPCケース2009 第4回

イケてるケース、ナイスなケースを紹介!

長~く使える極上のPCケース2009【アンテック編】

2009年05月25日 20時00分更新

文● 山田 広樹

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気になるポイントをチェック!

 注目はやはり5インチベイ+HDDケージの使い方。HDDケージには12cmファンを内蔵しているため、HDDを搭載しなくてもケース全体の性能向上になる。また、冷却最重視のゲーマー向けケースであってもファンコンを備えるなど、静音にこだわるアンテックらしさがここでも光る。

5インチベイを連続3段使用し、3基のHDDを搭載可能なHDDケージ。ケース前面からスッと引き出してHDD搭載などの作業を行なう。引き出し時には引っかかる感じなどはせず、工作精度の高さがうかがえる

HDDケージには水洗い可能な着脱式エアフィルターを装備。フィルターはケースからHDDケージを3cmほど引き出せば、すぐ取り外し→洗浄→再装着できる。フィルター後方には12cmファンを備える

HDDケージ内に装着された12cmファンは、ケージの前面にダイヤル式のファンコンを搭載。回転数を1200~2000回転に調整できる

ケージへのHDD取り付けには長さ25mmの長ネジを用いる。さらにHDDのネジ固定にはケースの構造上、ケージを前面に引き出す必要がある。SATA、電源ケーブルの取り回しを考えると、HDDの増設には既存HDDのSATA・電源ケーブルをすべて外すのがベスト

ケージはHDD非搭載の場合、エアトンネルとしてケース前面から内部へ冷却風が導入できる。付属のファンマウントを使えば、ケージの両端に12cmファンを装着でき、強力な導風が可能だ。とくに5インチベイ4~6段目にエアトンネルとして使うケージを装着すると、ちょうどビデオカード装着位置にHDDケージが位置し、より効率的な冷却が行なえる

透明アクリルの窓が設けられた、左サイドパネルには12cmファンマウントを標準装備。12cmファンはゲーマー向けモデルとしては小振りだが、吸排気の方向を選べるのがいい。また、折り返しは剛性確保と遮音性に優れたコの字型で、サイドパネルのペコつきは最小限に抑えられている

本機は5インチベイのみの搭載のため、5-3.5インチ変換マウントが付属している。小物ではあるが、マウントもボディーと同様に黒色塗装が施されているほか、メッシュも金属製で質感が高い。なお、ベイカバーのメッシュはこのマウントに限らず、すべて金属製となっている

背面にはリア(12cm)/トップ(20cm)ファン用のファンコンを搭載。右側にLED消灯スイッチもあるのに注目。回転数は3段階制御で、トップは400/600/800rpm、リアは1200/1600/2000rpmを選択できる

こだわりの構造で冷却性能を追求
カスタマイズの楽しみも

 ポイントはやはり5インチベイを利用したケースのカスタマイズ。冷却の焦点であるビデオカードに対し、前面ファンの位置を変えることで、SLIやクロスファイア時も常に外気を効率的に当てられる。さらにサイドファンの吸排気方向を選択できるなど、ユーザーの手で自由に冷却性能をカスタマイズできるのがうれしい。
 他社よりも小振りなファンの採用など、絶対的な冷却性能はゲーマー向けモデルとしてはおとなしめの部類。ただ、それは本機にとってはそれほどマイナスではない。ファンコンによる静音性との両立など「日常で快適に使える」が本機のテーマと思われるからだ。それは、LEDオフ機能、派手さを強調することの多いゲーマー向けモデルとしては、落ち着いたデザインなどにも現われている。ゲーマーだけでなく、画像/動画編集を行なう高性能機ユーザーなど、幅広いユーザーが満足できるのが本機の魅力だ。

(次ページへ続く)

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