日本ビクターが6月上旬に発売予定のハイビジョンビデオカメラ「Everio X」(GZ-X900、実売12万円前後)は、従来のモデルからあらゆる部分を一新した機種だ。
イメージ一新の小型・軽量ボディ
従来のEverioというと、HDD内蔵の「ごつい」イメージか、もしくは女性向けのラグジュアリーなカラーリングというイメージがあった。しかし、今回のEverio Xは記録メディアにSDメモリーカードを採用し、コンパクトなボディが特徴。本体サイズは幅37×奥行き124×高さ66mmで、重量は300g(バッテリー装着時)だ。カラーリングもシックなブラックのみで「大人の男のツール」的なイメージになっている。
1000万画素のCMOSセンサーを搭載
撮像素子に総画素1029万画素の1/2.33型 CMOSセンサーを採用。静止画撮影時の有効画素は915万画素(4:3で最大3456×2592ドット)、動画はもちろんフルハイビジョン(AVCHD方式)で撮影できる。動画の高画質(UXP)のビットレートは24Mbpsとなる。
また、画像処理エンジン「HDギガブリッドPremium II」により、動画撮影中でも有効530万画素での静止画撮影が行なえる。
さらに、0.4秒ごとに最大6コマの静止画連続撮影ができるほか、最大600コマ/秒という「スーパースローモーション」撮影が可能。その際の解像度は640×72ドットとなる。
小型の本体に合わせ、レンズや光学手ぶれ補正機構も新開発した。レンズのF値はF3.4~5.6、焦点距離はf=6.7~33.5mm(35mm換算で動画は46.5~232.5mm、静止画は38.3~191.5mm)で、光学5倍(デジタル200倍)のズームが可能だ。
ディスプレーは2.8型(20.7万画素)で、従来機種と同様に液晶パネル左側にタッチセンサーを搭載。指をスライドさせることでスクロール操作などができる。
バッテリー駆動時間は1時間15分(実撮影時間は40分)となる。なお、本体にはHDMI出力を搭載し、撮った映像を大画面テレビに表示して視聴できる。