データ通信の上り速度で
ドコモがイー・モバイルに接近
NTTドコモは6月よりデータ通信サービスにおいて、上りの通信速度を現在の最大384kbpsから最大5.7Mbpsに高速化する。これは上りの高速化技術「HSUPA」を導入することによるもの。なお、下りについては最大7.2Mbpsのまま変わらない。
当初の対応サービスエリアは、東京23区内の主要駅周辺などが中心となる予定。
これに合わせ、同社は対応データ端末の第1弾として「L-05A」を発表した。USB外付けタイプで、サイズは幅32×奥行き13×高さ80mm/37g。また、USBコネクタが回転することでノートPC接続時にフレキシブルに利用できる。
L-05AはHSDPA/HSUPAのほか、GSMもサポート。国際ローミングサービス(WORLD WING)により、世界141ヵ国でデータ通信サービスが利用できる。専用の接続ソフトはWindows 2000/XP/Vistaのほか、Mac OS X 10.4/10.5にも対応する。
2段階制の下限が値下がりして、
ドコモのデータ通信が契約しやすくなった
またNTTドコモは7月1日より、定額データ通信サービスの料金体系も変更する予定である。
従来の「定額データプラン HIGH-SPEED」「定額データプラン HIGH-SPEED バリュー」に代わり(6月30日で新規受付停止)、新たなプランとして「定額データプラン スタンダード」「定額データプラン スタンダード バリュー」が用意される。
バリューコースの両プランを比較した場合、2年契約が前提となる「定額データ スタンダード割」(旧名称は「定額データ割」)を組み合わせたときの料金上限は5985円と同じだは、下限の料金は従来が3465円だったのに対し、新しい「定額データプラン スタンダード バリュー」では1000円となる。
2段階制と言っても、14万2500パケット(約17MB)を使えば上限に達するため、普段からデータ通信を使っているユーザーにとっては大きな変化はない。しかし、ほとんどデータ通信を使わなかった月の料金は大幅に値下がりするため、ライトユーザーにとっては、より契約しやすいシステムになったと言える。
料金の下限が同じ1000円のイー・モバイル「スーパーライトデータプラン」(新にねん契約時。上限は4980円)などとは、さらに競争が激しくなりそうだ。