広い画面とVistaでも快適なCPU
X340 Superは13.3型ワイドでアスペクト比16:9、解像度1366×768ドットのLEDバックライト型液晶ディスプレーを搭載する。画面サイズと解像度が大きいので、日常的なWindows操作の快適さは、10型/1024×600ドット程度のネットブックとは比較にならない。ホビーでもビジネスでも、このサイズと解像度のディスプレーは実用的と評価できる。
アスペクト比16:9と光沢パネルにより、HD映像コンテンツの視聴に適することをアピールしているが、いろいろな場所に持ち歩いて使うモバイルノートという性格を考えると、グレアパネルの搭載には疑問がある。
CPUには珍しいCore 2 Solo SU3500(1.40GHz)を搭載する。名前に「Core 2」とあるが、「Solo」という名前からも分かるとおり、あくまでシングルコアのCPUである。軽量モバイルノートには、超低電圧版のCore 2 Duoを採用する製品も多いが、価格とTDP(Core 2 Solo SU3500は5.5W、1.40GHzのCore 2 Duo SU9400は10W)の兼ね合いで選ばれたと思われる。
シングルコアのCPUではあるが、快適さはさすがにAtomより上だ。OSにはWindows Vista Home Premium SP1を搭載しているが、試用した限りではきびきびと動き、AtomプロセッサーでVistaを動かした時のようなもっさり感はない。総合ベンチマークテスト「PCMark05」で計測した結果から見ても、Atomノート以上Core 2 Duoノート未満といった能力を持つ。
13.3型と広いディスプレーを搭載するおかげで、キーボードも広く、ゆったりとしている。キーストロークは浅い。評価機ゆえの現象かもしれないが、キーを叩くとキーボード中央がややたわむのは気になった。
また、Enterキーが日本のノートでは珍しく縦1段分の幅しかないタイプで、しかもEnterキーの右側にPageDownキーが並んでいる。キーボードは好みで評価が分かれるものだが、この配列には戸惑う人も少なくないのではなかろうか。PageUp/DownはFnキーとの組み合わせ操作に逃げて、その分Enterキーを右端に大型化して置く方がよかった。
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