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長~く使える極上のPCケース2009 第2回

イケてるケース、ナイスなケースを紹介!

長~く使える極上のPCケース2009【クーラーマスター編】

2009年05月23日 18時00分更新

文● 山田 広樹

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気になるポイントをチェック!

 クーラーマスターといえば、ファンの搭載とファン選びの自由度の高さがウリ。HAF 932もその特徴をしっかりと受け継いでいる。さらに水冷システムとの親和性の高さにも要注目。ケース上部のクーラント液補給口以外にも、驚くようなギミックが隠されているのだ。

サイドパネルに搭載された24cmファンは、小型扇風機か、とも思えるほど巨大。この24cmファンを取り外し、12cmファンを田の字型に取り付けることも可能。パネルの板厚は約1.4mmと、ハイエンドケースでは驚くような厚さではない。しかし、ルーバー開口部を設けるなどデザイン+機能を追加しつつ、トップクラスの剛性を確保している

シャドウベイのため少々見えにくいが、フロントファンはケース幅を最小にするため、ボディーの一部を切り欠いている。このため、汎用の24cmファンは装着できない。 さすがに24cmファンはシャドウベイからはみ出すほど巨大。HDD間の上下の隙間とあわせ、HDD満載時もケース後方へのエアフローを期待できる

HDDはこの専用トレーで取り付ける。HDD取り付けは、樹脂素材の弾性を利用して、トレーを変形させてHDDをはめ込む。なお、HDDの接触部分にラバー素材を用いており、これが振動を抑制する

トップファンは標準搭載の23cmファンを取り外して、12cmファンを3基、タンデム(一直線)に搭載できる。この24cmファンも、ボディーの一部を切り欠いた楕円形タイプだ

電源ユニットは標準ではケース下部に設置。なお、右側のメッシュ部分には12cmファン1基を搭載可能。電源ユニットを設置しない場合、さらにもう1基、12cmファンを搭載できる

水冷用のホースホールが備えられたケース後部には、HAF 932の白眉とも言える工夫がある。このホールが備えられた部分はパネルとなっており、23cmファンを取り外せば、電源ユニットをこの位置に設置することも可能(写真右)。つまりHAF 932は、電源ユニットをケース上部と下部、2種類の位置に設置できるのだ

拡張ボードの固定は、搭載ツールでワンプッシュで行なえる。しかも、拡張ボードブラケットまでメッシュになっている

ケース上部のメッシュ部分にわずかに段差があるのに注目。CDケース程度ならこの部分に置いてもとくに排気に問題はないだろう

水冷ユーザーはとくに注目
空冷能力もトップクラス

 電源ユニットの移設により、水冷ユニットなどをケース内に余裕をもって搭載できるのがHAF 932の魅力。さらにケース内部に余裕があるため、ホース取り回しがしやすいのもうれしい。空冷ユーザーも、巨大ファンによる恩恵をすぐにでも受けられる。また、サイドパネルなどは12cmファンを使って局所的に強風を当てられるなどカスタマイズ性も高い。
 ケース剛性の高さや、ドライブ類の固定のしやすさも見逃せない。電源ユニット取り付け部は上下ともにスペースが広く、奥行きのある大型電源ユニットの装着も問題ないなど、実用性や使いやすさは文句なしだ。
 唯一気になったのは内部の仕上げ。外からケース内部がよく見えるのにもかかわらず、品質検査のスタンプが無造作に押されていたのは残念。ほかの部分や工夫が満足できるぶん、細部がより気になってしまった。

たまたま検証した個体がそうだったのかもしれないが、外からケース内部がよく見えるのにもかかわらず、品質検査のスタンプが無造作に押されていたのは残念でならない

(次ページへ続く)

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