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驚愕の結果! アルカリ乾電池性能比較実験! 第7回

電池を越えた電池! 電池と言えない電池を発見!

2009年05月10日 18時00分更新

文● 藤山哲人

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エナジャイザーを使うとミニ四駆はどんだけ走る!?

 小電流の豆電球では、桁違いの性能を見せつけたエナジャイザーだが、大電流のミニ四駆ではどんだけ性能が発揮できるのか? もしかして300km/hオーバーの高速クルージングを見せてくれるのか?

 そして公式戦では使用禁止になったオキシライド電池は、そんなにカッ飛び電池なのかを検証してみよう。

 他の電池と比較しやすいように、これまで豆電球で登場してきた三菱、ミニ四駆で最高速度をマークした富士通 R SPEC、そしてミニ四駆でロングライフをマークしたパナソニックのアルカリ電池もグラフ化している。

 ダントツでグラフ右側の壁をブチ破っているのが、言わずもがなのエナジャイザー。スタート直後5~10分あたりで、瞬間的に終止電圧の1.8Vを割るものの、後に電圧を回復! なぜっ!?

 最終的には、ロングライフで1位だったパナソニックのアルカリ電池の23分5秒の記録を55分塗り替え(笑)、1時間18分20秒で終止電圧に達する。つまり寿命ナンバーワンであるパナソニックの3倍以上も長持ちしたわけで、広告で謳っている「デジカメで使うと7倍長持ち」というのは、あながちウソじゃない。

 しかも終止電圧を下回った78分以降も、ミニ四駆は軽快に90km/hで走り実験終了したのは136分! って、2時間越えてるよっ!

 オキシライド電池は、他の電池(エナジャイザー除く)より常に高い電圧をキープし、終止電圧を下回ったのは28分45秒だ。こちらもミニ四駆でロングライフ1位だったパナソニックのアルカリより、5分40秒長持ちという結果が出た。

 これらを総合成績に照らし合わせた寿命グラフにすると、次のようになる。

 エナジャイザーの独壇場……。とはいえ生産中止されなければ、寿命ナンバーワンだったオキシライドが悔やまれる。この結果にコストを加味すると、4本で1380円とバカっ高いエナジャイザーもメッチャ経済的なのが分かった。

 コストパフォーマンスで見ると、有名メーカーの電池の方がよっぽど高くつくという結果になったエナジャイザー。パッケージどおり大電流で利用すると長寿命かつ経済的な電池であることが判明した。そして、オキシライドも三菱より経済的だった。まあ、ほこりをかぶった状態でDIY店にあったので、発売当初に比べるとかなり値引きされていたのかも知れないが……。

(次ページへ続く)

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