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64ビットWindows Server対応で性能と拡張性アップ

データコアの定番ストレージ管理ソフトがより強力に

2009年05月08日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 データコア・ソフトウェアは5月7日、ストレージ仮想化ソフトウェアの新バージョン「SANmelody 3.0」と「SANsymphony 7.0」の出荷を開始した。

 ストレージ仮想化は、筐体やユニットをまたいだ複数の物理ストレージを単一の仮想ボリュームに見せる技術。サーバからのリクエストに対する負荷分散が容易になるほか、物理ストレージを追加したり交換しても、ストレージを利用するサーバからは単一のディスクボリュームとして見えるといったメリットがある。

 SANmelodyとSANsymphonyは、この仮想ストレージを実現するソフトウェア。Windows ServerをインストールしたIAサーバ上で動作し、ストレージとの接続にはファイバチャネル(FC)とiSCSIが使える(FCとiSCSIのターゲットとなる)。SANmelodyは安価な小中規模向け製品で、SANsymphonyは大規模なストレージ管理と拡張機能を持つ大規模向け製品。仮想ボリューム単位で実行時のコピーを行なうスナップショット、筐体内でのミラーリング、データ保護を実現するバックアップ・リカバリなど、大手ストレージ製品が搭載するさまざまな機能をIAサーバ上で実現する。

高速キャッシュによるIO性能の向上(データコアの発表資料より)

 これまでのバージョンのSANmelodyとSANsymphonyは、32ビットのWindows Server上で動作していたが、新バージョンでは64ビット版のWindows Server 2008を採用。これにより、最大1TBのキャッシュを提供できるようになるなど、拡張性や性能が前バージョンから飛躍的に向上したという。

 また、サーバからのリクエストに応じて物理容量より仮想ボリュームを動的に割り当てられる「シン・プロビジョニング(仮想プロビジョニング)」も強化された。一度割り当てられたリソースを新たに開放するリクラメーションが追加され、リソースの利用効率が向上するという。

シン・プロビジョニングの仕組み(データコアの発表資料より)

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