知ったかは恥ずいゼ 2009
アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2009【メモリ&HDD編】
2009年05月02日 22時00分更新
最大メモリ容量の話:チップセット編
ここまではOSの話。次は、チップセットの話をしよう。というのも、チップセット側にも物理的なメモリ上限があるからだ。というわけで、調べてみたのが以下の表だ。
Intel | 最大メモリ容量 | 対応メモリ |
---|---|---|
X58 Express | CPUに依存 (Core i7は24GB) |
DDR3 |
X48 Express | 8GB | DDR3/DDR2 |
X38 Express | 8GB | DDR3/DDR2 |
975X Express | 8GB | DDR2 |
955X Express | 8GB | DDR2 |
925X Express | 4GB | DDR2 |
P45 Express | 16GB | DDR3/DDR2 |
P43 Express | 16GB | DDR3/DDR2 |
P35 Express | 8GB | DDR3/DDR2 |
P31 Express | 4GB | DDR2 |
G45 Express | 8GB | DDR3/DDR2 |
G43 Express | 8GB | DDR3/DDR2 |
G41 Express | 8GB | DDR3/DDR2 |
G35 Express | 8GB | DDR2 |
G33 Express | 8GB | DDR3/DDR2 |
G31 Express | 4GB | DDR2 |
P965 Express | 8GB | DDR2 |
G965 Express | 8GB | DDR2 |
965GC Express | 4GB | DDR2 |
NVIDIA | 最大メモリ容量 | 対応メモリ |
nForce 790i SLI | 非公開 | DDR3 |
nForce 780i SLI | 非公開 | DDR2 |
nForce 680i SLI | 16GB | DDR2 |
nForce 590 SLI | 16GB | DDR2 |
nForce 780a SLI | 8GB | DDR2 |
AMD | 最大メモリ容量 | 対応メモリ |
790シリーズ | CPUに依存 (最大 4枚まで) |
CPUに依存 |
780シリーズ |
※:対応メモリは、正式には非サポートながらも、ベンダーが独自に対応させたものも含みます。
Intel X58 Expressおよび、AMDのCPUをサポートする製品は基本的にCPUに依存することになる。そして現行のCore i7は24GB、AMDのPhenom IIやPhenom、Athlon X2に関してはメモリ枚数が最大4枚という定義しかなく、最大メモリ容量は公表されていない。ただ、ほとんどのマザーボードメーカーでは、最大容量を提示している。
そしてもう1つ気をつける必要があるのは、マザーボードがチップセット(またはCPU)の最大容量までメモリを搭載できるとは限らない、という点だ。つまり最終的には、マザーボードのパッケージなり、メーカーのウェブサイトでどのくらい搭載できるかを調べるほかない。
もっとも、今のところ4GB搭載してしまえば、Windows XPもVistaも次期Windowsでも、困ることはないだろう。
メモリブランドを選ぶ意味はあるのか?
PCパーツショップで恐らくもっとも悩むのがメモリのブランドだろう。DDR400のSDRAMモジュールが出回り始めた頃は「JEDEC準拠のSAMSUNGで」と指名買いが続出するほどだった。当時、相性問題に悩まされた人も多かったのではないだろうか。
しかし、現在販売されているメモリは、DDR2にしろDDR3にしろ、昔ほど相性問題は発生しなくなっている。これは発売から時間が経過し、マザーボードメーカー、メモリメーカーともにノウハウを蓄積した結果でもある。とはいえ、激安のバルク品を買うのは恐いと思う人もまだ多い。
そんな人は、多少高くなるが「ブランド品」を買うことをオススメしたい。「Corsair」「Transcend」「Kingston」「Crucial」「SanMax」、「UMAX」や「CFD」「PQI」などの有名メモリモジュールメーカーの製品を選ぶとよいだろう。
それでも心配!という諸氏は、PCパーツショップが独自に実施している「メモリ相性保証」に加入しよう。大抵の場合、数百円程度で保証がつき、相性によって認識しないといったトラブルの場合は、差額で別のブランドのメモリモジュールに交換してくれる。ちなみに筆者は、一度もこの手のサービスを利用したことはないが、相性問題で特に困ったことはない。人によっては相性出まくり、という噂も伝え聞くので、単に運が良かっただけなのかもしれない。運とスキルに自信のある方は、あえて激安なバルクメモリに挑戦してみるのも、自作の一つの楽しみである。
(次ページへ続く)
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