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痛車でラリー! メロンブックスランサーの挑戦! 第2回

メロンブックスランサー初陣! 結果は4位入賞!【動画あり】

2009年05月03日 16時00分更新

文● 河村椎祐

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いよいよ本番!
メロン号のフルアタック開始!

 4月19日、本番当日。まだ暗いうちから、本番パドックに入ったメロンブックス・チーム一行。昨日は跳ね石対策としてプラダンボールを側面に貼り付けていたが、本番では取り外されて会場につめかけた多くの観客にメロンカラーを披露していた。

代わりに前部ドア下部に取り付けられた、小さな板。ちっぽけな板だが、石が跳ねる角度から考えて小さな石ならこれでも充分にボディを守れるという

 第1ヒート。スタート前に行なわれた大量の散水によって、コースはまるで泥沼のような状況。メロンランサーの出場するSA-2クラスの出番となっても、コースのそこかしこに水溜りや泥濘が残っていた。この状況に、今日は第2ヒートのタイムが勝敗を分けるとチームは判断。安全策としてレインタイヤを装着してマシンを送り出した。

「安全第一」と書いてあるクルマが、路面を危険な状況にしているという皮肉(笑)

 メロンランサーがスタートする頃には、気温は25℃近くに上昇して急速にコースが乾きつつあった。レインタイヤを履いてスタートしたメロンランサーは、グリップが不足してスピードに伸び悩み、SA-2クラス22番手タイム。勝負をかけるのは第2ヒートだと決意していたチームではあったが、予想より幾分下回った結果に、ドライバーの浜選手もショックを受けたようだ。

2009全日本ダートトライアル第2戦 第1ヒート

 1時間のディスタンスを置いて、始まった第2ヒート。気温は27℃を超えて初夏のような陽気に包まれていた。コースは急速に乾燥しつつあり、表面の泥が払われて下の固い岩盤が見え隠れする状況。チームの予想通り、いずれの選手もこのヒートで大きくタイムアップを果たし、各クラスとも次々とベストタイムが塗り替えられていく。

 いよいよSA-2クラスの出走がせまってきたが、いまだメロンランサーはパドックでジャッキアップして4輪を取り外している。ダート用パターンのタイヤを使うか、それとも超硬質路面用タイヤを使うのか。ギリギリまでコースの状況を見きわめた上で、タイヤをチョイスしようとしていたのだ。その結果……、超硬質路面用タイヤで勝負をかけることを決断! あっという間にタイヤを装着したメロンランサーは、メカニックの手でパドックから引き出され、スタートライン直前でドライバーにバトンタッチ。いよいよ本日最後の大勝負へと出陣する。

SA-2クラスが始まっても、いまだジャッキアップしたままのメロンランサー。このあと超硬質路面用タイヤを装着してスタートラインへと向かった

 土手の上の観客席から眺めているかぎりでは、第1ヒートの走りと較べて今回は格段に速い! ドリフト中も姿勢が乱れることはなく、さらにコーナーからの立ち上がりでも蹴りだすように加速していく。メロンブックスのオフィシャルソング「めろんしちゃって☆」が会場に響き渡るなか、中間計測点ではSA-2クラスの最速タイムを記録。これには場内アナウンスも「全国のオタクの夢を乗せて、メロンブックスランサーがトップタイムで中間計測点をクリア!」と大興奮だ。その後の高速区間でもスピードが衰えることなく、なんとメロンランサーはSA-2クラス暫定1位に!

(次のページへ続く)

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