知ったかは恥ずいゼ
アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2009【ビデオカード編】
2009年05月01日 22時00分更新
オンラインゲームをフルHDで超快適に遊べて
GPGPUの恩恵をそれなりに受けたい!
ここからは一気にバリューゾーンに突入する。
このクラスでも、軽めのゲームならフル解像度で遊べ、なおかつ重いゲームでも解像度を少し下げるだけで遊べることも多い。またGPGPUによる、エンコードやトランスコード、NVIDIAのPhysX対応ゲームも遊びたい! というのであれば、1万円~2万円となる、このクラスの製品が必要だ。
GPU | 実売価格 | 消費電力 | 電源コネクタ | |
---|---|---|---|---|
NVIDIA | GeForce GTS 250 | 2万円前後 | 150W | 6×1 |
GeForce 9800 GTX+ | 1万8000円前後 | 141W | 6×2 | |
GeForce 9800 GTX | 1万8000円前後 | 156W | 6+8 | |
GeForce 9800 GT | 1万4000円前後 | 66/105W | なし/6×1 | |
GeForce 9600 GT | 1万1000円前後 | 59/95W | なし/6×1 | |
GPU | 実売価格 | 消費電力 | 電源コネクタ | |
AMD | Radeon HD 4850 | 1万5000円前後 | 110W | 6×1 |
Radeon HD 4770 | 1万4000円前後 | 80W | 6×1 | |
Radeon HD 4830 | 1万3000円前後 | 110W | 6×1 |
ここで注意したい製品が2つある。それは、GeForce 9800 GTX+とGeForce GTS 250だ。この2つは名前が違うだけで、中身は一緒というシロモノ。つまりどっちを買っても性能的に変わりない。また、価格が下落したことで、GeForce 9800 GTXは市場から消えつつある。
同様にRadeonも、HD 4770の登場で、HD 4830は徐々にフェードアウトしていくだろう。
いずれの製品を買っても、パフォーマンスに不満を持つことは少なく、どんなシーンでもそこそこ快適に遊べるはずだ。
また、GeForce 9800 GTと9600 GTには、PCI Express補助電源コネクタのないモデルも登場しているが、絶対的なパフォーマンスは、コネクタありのモデルよりも若干低めになっていることは覚えておこう。
この中でもっともコストパフォーマンスが良いのは、GeForce 9800 GTとRadeon HD 4770だ。どちらも一長一短あるが、価格性能比は文句なしである。
なおどのくらいの電源容量があれば足りるかを、先の式にあてはめて計算すると、最も消費電力の大きい、GeForce GTS 250の150Wでも、
(214+150)×1.5=546W
ということで、550Wあれば十分足りるだろう。恐らく実際には、もっと低い、450Wクラスでも動作すると思われるが、余裕を少し見るなら550W程度と考えておこう。
ゲームは超軽いオンラインゲームしかしない
Blu-ray鑑賞や、動画サイトをよく利用する
最後はローエンドとなる製品だが、このクラスでもゲームができないわけではない。ただ、超軽い2D表示のタイプ(メイプルストーリーなど)や、3Dでもポリゴン数が少ないものに限られるなど、かなり限定的となる。
このクラスが得意とするのは、安価ながら、チップセットに内蔵されたGPUよりも低いCPU負荷で、動画やBlu-ray、DVDなどを再生できる点にある。もちろん、より上位のモデルには適わないが、Blu-rayを見ながら他の作業しない、という割り切った使い方であれば、1万円以下のビデオカードでも十分なのだ。
GPU | 実売価格 | 消費電力 | 電源コネクタ | |
---|---|---|---|---|
NVIDIA | GeForce 9600 GSO | 1万円前後 | 100W | 6×1 |
GeForce 9500 GT | 7000円前後 | 50W | なし | |
GeForce 9400 GT | 6000円前後 | 50W | なし | |
GPU | 実売価格 | 消費電力 | 電源コネクタ | |
AMD | Radeon HD 4670 | 9000円前後 | 59W | なし |
Radeon HD 4650 | 7000円前後 | 48W | なし | |
Radeon HD 4550 | 6000円前後 | 20W | なし | |
Radeon HD 4350 | 5500円前後 | 20W | なし |
表に挙げた製品のなかで、最もオススメとなるが、Radeon HD 4670だ。性能の割りに消費電力が低く、安価な製品なら7500円くらいから購入できる。性能は、GeForce 9600 GTなどには及ばないが、一般のゲームでも、解像度や設定を少し下げてやればプレイ可能なレベルにある。
逆に地雷とも言えるのが、その下位モデルとなるRadeon HD 4650だ。価格を抑えるため、メモリにDDR2が使われていることが多く、性能差は思ったよりあるため、どうせ選ぶなら、HD 4670を選びたいところだ。
またGeForce 9500 GTの性能は、HD 4670より一歩劣るため、よほどGeForceに最適化されたゲームやアプリケーションを使わない限り、あえて選ぶ理由はないかもしれない。
(次ページへ続く)
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